関係ない ページ13
翔「あ、ただいま」
……ヤバい
また、話しづらい
最近、親父と対立多いからなぁ
父「なんだ？何か深刻な話でもしてたのか？」
……
あ。ヤベっ
俺……何も計画してねぇ……、
親父と対等に話すには、無防備すぎる
すると正面の母さんが
フゥとため息をついた
母「翔がね……綾さんとうまくいってないみたいよ」
……
違うんだ
父「なんだ、そうなのか(笑)まあ。若いから、そんなことも、あるさ、男は振り回されるもんだよ」
違うっ
そんなんじゃねぇ
翔「違う、俺……好きな人がいるんだ、
それに。
最初から。綾との間には恋愛感情なんてないよ
だから、俺……
綾とは、結婚できない……」
……
父「その人が、そう言えっていってるのか？」
少し胸が熱くなった
はぁ
なんでA？
翔「Aは、綾の存在すら知らないよ。
言えるわけないだろ」
父「Aさんって言うのか？」
シマッタ、
つい。くちばしってしまった……
母「じゃあ、そのAさんと、お付き合いしてるの？」
……
翔「そだけど……
ってか
Aのことは、関係ないだろっ」
……
父「綾ちゃんと、そのAさんか、
翔、両方に手を出してるのか……」
……
はぁ？
そこかよ？
マジ何考えてるか、わかんねぇ
父「とにかく、お前、人様の大事な娘さんに、
それも同時に手を出して……、何を言い出すのかと思ったら」
翔「はぁ？、同時じゃねぇし」
……
母「とにかく、よく考えなさい」
リビングのドア越しに。
弟の修が、聞き耳をたてている
翔「よく考えたよ、でも、俺は
やっぱ、ムリなの」
……
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作者名：紫姫
| 作成日時：2016年1月3日 10時
