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俺は片手でその帯に触れる
どこを引っ張ればくるくるとなるのかわからず
とりあえず、リボンになっているところを触って引っ張ると、
リンまで持ち上がる
「キャッ」
「ん？」
どうやら、これはひっぱるところじゃなかったらしい
するとリンが
「もう、できないんだったら、私自分でする」
なんて言い出したもんだから
「待って待って」
と、俺は、
ベッドの淵に座ってるリンを前に、
さらに、ベッドで正座して、それを真剣に見る
後ろを振り返ったリンが
そんな俺を見て爆笑する
「笑うなよ・・ちょっと前向いてて
今真剣なんだから」
というと、
リンが、
「もう、マジでダサい」
「ダサいっていうな」
「だって、こんなのって、もっとロマンチックにスマートにしてほしい」
「でもさ、例えばだよ
俺が
今の流れで、
するする〜って、外したら、おまえ絶対
誰の脱がしたのっていうだろ？」
「言わない」
「いや、絶対に言うね・・それでなくても、最近のリンはヤキモチ焼きなんだから」
「ヤキモチ焼けへんし
言わへんしな」
「いいや絶対言う・・
あ・・そっかこれか」
そう言って、俺は、上に入れ込んでいる部分を外すと
帯が一気に緩みずるっと下に落ちる
「んだよ、想像と全然違う」
「想像って何よ」
「え？それは、こうクルクルっとして
あーれーみたいな？」
「何よそれ、コントじゃん」
そう言いながらも俺は、外れた帯の端をもってひっぱると
シュシュっと音がして全て外れた
でも、帯が外れた途端
その浴衣の上から腰ひもだけでむすんであるのを見て
俺の中でなんだかゾワゾワと何かがこみあげてきて、
俺は、ゆっくりとベッドから降りて、
リンの正面に立った
さっき俺がいたずらをした襟は
少しはだけていて、それがいやに艶めかしかった
「やだ・・なんか」
そう言ったリンに
俺は、静かに
「なんで？」
と聞いた
その声は、とても低かった
「なんかヤダ」
「何がだよ」
「わかんないけど、恥ずかしいから
あんまり見ないで・・・」
おれはジッとみながら
ゆっくり間をつめると
心なしか、後ろにのけ反った
「なんで逃げるの？」
「わかんない」
俺ははリンの前で、しゃがみ
膝立ちになる
「見せて」
「ヤダ」
「ヤダじゃねぇし」
思わず笑ってしまう
「なんかヤダ・・」
そういって顔をそらす
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紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» 久しぶりに、話を繋ぐのに登場させといた (2020年4月2日 23時) (
レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - おー！ 翔くんパパ出てきた！ おかえり〜(o^^o) (2020年3月31日 23時) (レス) id: 610e3b0947 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» なしさん( ；∀；)ありがとうございます、読んで下ってありがたいです。あはは、アレより勝る決定打・・・ひゅーっ、頑張りますｗドキドキ (2020年3月30日 22時) (レス) id: 2737e31e0a (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» こんにちわ。ありがとうございます、こんな状況だからこそ、気を張ってと思ってはいるのですが、いつかきっとこんな大変な経験したんだよって話せる日が来るといいなと思いながら、日々過ごしてますｗ (2020年3月30日 22時) (レス) id: 2737e31e0a (このIDを非表示/違反報告)
すりおろし梨。(プロフ) - お久しぶりです。ちゃんと読んでます(o^^o) 翔くんの学生期。勉強や学校行事以外のもっと身近な友人関係や思考。楽しんで読んでました。確かに辛い事もあったけどそれを乗り越えただけに 次に来る決定打は何だったのかが凄く気になるしアレより勝る決定打納得できるか (2020年3月29日 11時) (レス) id: 610e3b0947 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2020年1月29日 23時
