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ブドウ ページ8
そだ、俺……、高所恐怖症だったわ
……
このあとの……
まあ……
その……？
とりあえず、Aにもっと触れたくて
次のステップ？
みたいなのを
試みようと、
まあ。
男なら誰しもが持ってる
下心ありきで
目の前の観覧車見て、
「これ、いいんじゃね」と思い、
飛び付いたけど……
あ〜、俺、最悪
A「翔くん？」
翔「ん？」
A「見てみて〜、スッゴく高くなってきたよ」
はしゃぐA……
見れない……俺
A「翔くん……？」
あ、やべっ、何か話さないと
Aが別の意味で緊張し始めてるし……
ふいに
Aが、緊張をほぐすためか、
鞄の中からキャンディーを出して、口の中に入れた
……
翔「あ〜、俺にもちょ〜だい」
A「え、あ、これ？いいよ」
と、鞄の中を探す
翔「いや、Aの口の中に入ってるやつ……」
ヤバっ、俺……何を言ってるんだ……
////
キョトンとしているA
あぁ、もぅっ
繋いでた手を引っ張り……
Aの唇に、そっと自分の唇を合わせる
ビックリした目のA
翔「A？、そのキャンディー、ちょうだい」
頬を紅く染めたAの唇が少し開いたら、
俺は夢中で舌を中に入れ、キャンディーを奪った……
俺らの初めてのキスは……
ブドウの味がした……
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作者名：紫姫
| 作成日時：2015年12月26日 9時
