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逢いたくて ページ15
ドアを開けたら、
駆けてきたのか、
少し息があがる
嬉しそうな顔のA
一瞬にして、全ての時計が止まった気がした
何かを悟ったのか、
Aは、俺を押しのけ、家の中に入り、
翔「Aっ」て叫ぶように呼んだが、
Aは、寝室のドアを開けて、
立ちすくんだ
俺の目を見ずに
「ご、ごめん」っと、震えた声で、
出ていった……
立ちすくむ俺に
シーツを巻いて出てきた中島……
中島「ごめん……櫻井……
私……」
何も言えなかった俺……
中島「とりあえず……追いかけてよ、
私……言える立場じゃないけど……」
Tシャツを着て、外に飛び出した……
でも、駅まで走ったが
すでにAの姿はなかった……
電話をかけようと、ポケットからスマホを出すと
中島から
"本当、ごめんなさい
今日は帰るね
鍵を、郵便受けに入れてます"
とメッセージが来ていた
確認して
すぐにAに、かけたけれど、案の定
繋がらない
翔「クソッ」
一旦、自宅に戻り、
すぐに、車を出す
頭の中は、後悔でいっぱいだった
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作者名：紫姫
| 作成日時：2015年12月26日 9時
