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弱い自分 ページ11
俺は……
何をやってしまったんだろう
メガバンクに入社し、
配属された部署も、
同期が羨むくらい将来的にも、出世が望まれる
エリートコース
アチコチで、囁かれる
親の七光り
ウンザリだった
だから、俺は……
実力で勝ち抜くため、
勉強もかかさず、
仕事も覚え、必死だった
その頃のAも、
このご時世、マーケットに、振り回されながら、必死についていってた
お互いに、そんな入社１年目
学生の時より、Aと一緒にいる時間は少なくなりながらも、
できるだけお互いに、連絡取り合って、時間を作って、確かめあって……
でも……
今、思えば……
仕事の話は、Aとはしなかった
わざわざ、わからない仕事の話よりも、違う話をしたかった
でも、
２年目、仕事の悩みもあったり、相談したり、聞いてもらいたかったんだと思う
そんな時、同期の……
同期の中島には話してたんだ
中島は、サバサバした性格の娘で、
仕事も、俺から見てもよくできる
姉御肌の娘だった
俺は……
今、思えば俺は……弱かったんだ……
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作者名：紫姫
| 作成日時：2015年12月26日 9時
