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「冷てぇ、寒ぃ」
そう言いながら
俺は
洗面器で一回自分にかけ流し
そして、リンにかけ流す
肩から流れ落ち
そして、白い膨らみから
俺がいつか開けてやったピアスへと流れた
俺と最初のころに誓った固い絆が
水滴を垂らしてキラリと光る
明るいところでリンの身体を見るのは久しぶりで
俺の中で、ボンっと炎が灯った
これが付き合い殺陣のころだったら、恥かしさもあって
自分自身の反応を見られたくなくて
隠したり、目をそらしたりしただろうけれど、
俺はさすがに
4年も経つと
リンは見慣れただろうし
俺が持つ自分に対しての恥じらいは無くなっていた
ただ
そっぽを向いているリンは
俺の押しつけがましい理想であって
俺としても嬉しかった
でも、流石にこの寒い時期
少し立ってるだけでもすぐ冷えてしまう
俺は
リンの手を引いて
湯船に足をつける
ゆっくり、リンとしゃがむと
外の温度と湯船の温度の差で
ジンジンと俺の足から膝、そして、上半身へと伝わる
「うっわ、めっちゃミカン」
「みかんって・・・」
「だってミカンじゃね」
「オレンジっ」
そう言って、自分の前の湯をかき回す
「ミカンも一緒だよ」
そう言って、手で湯を掬い、
顔をぬぐい
その手で眺めの前髪を後ろにかいた
「翔ってさ」
「ん？」
「髪どうしてんの？」
「どうしてるって？」
「こうしてくださいとか、あーしてくださいって言われて
決められてるのなぁって」
「いや？基本自由だけど、
前もって仕事で決まってるときは
それは指示はあるよ？でも基本は自由
どうして」
「うううん、別にただなんとなく」
そう言ってフッと笑ったリン
「んだよ、何かあるんだろ？」
「あ、いや、最初に出会ったくらいの時を思い出しただけ」
「何？」
俺は丁度対面になってるリンを見た
「うーん、最初は
なんかスッゴい、粋がってるっていうか、
あぁこの人、大学デビューではっちゃけちゃったんだなぁって」
「はは
んだよ、それ」
「だって、入学して早々、襟足長いわ、金髪だわ、
ピアス開けてるわ、服ダサいわ」
「ちょっと、服ダサいは別だろうが」
リンが笑って肩を揺らしたので、
湯船が揺れた
「それに、リンは俺が仕事してんのも知らなかっただろ？」
「うん、全然知らなかった。
だから、聞いて、嘘でしょって」
「嘘でしょ？だから、こんなにかっこいいの？って」
ジッと見るリン
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紫姫(プロフ) - kamiさん» kamiさんｍありがとうございます、もう最後の方は張って会社に行ってました。会社についたら、楽なんですけど、どうしても距離と満員電車がかなりきつかったです。でもやっぱり、働くのはいいですね、楽しいです。復帰できてよかったと心から思ってます (2019年12月14日 16時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
kami(プロフ) - 職場復帰おめでとうございます！紫姫さんの頑張りにパワーを頂き、忙しくなる年末私も頑張りますw無理ない更新でお待ちしてます。 (2019年12月10日 19時) (レス) id: 73b83dca63 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 藍さん» ご心配くださって、ありがとうございます。少しずつですが、以前と同じような生活ができるように戻ってきました、倒れたときは今回ばかりはムリかもと思った時期もありましたが、復活できるものですｗ障害は増えましたが、なんとかなりそうな気がしますｗ (2019年12月9日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» リンちゃんが裏で何をしているのか、翔くんも少しずつ疑い始めちゃってますが、この二人には、もう少しいちゃついていただきたいのでｗあはは (2019年12月9日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - まぁさん» まぁさん、ありがとうございます。一時はどうなることかと思いましたが、解除され書けるようになりました。完結までがんばりたいと思いますｗ (2019年12月9日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年11月16日 15時
