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俺の中で、封印したはずなのに
バスルームに近づくにつれて、
あの時のあの光景がよみがえる
俺は思わず、キュっとリンの手を握ると
リンは俺の顔を見た
俺は思わず、ギュっと
リンを抱きしめる
忘れよう、封印しようとしてるのに
やっぱりここに来ると思い出してしまう
モノトーンのまま俺の記憶には残ってる光景と
あの独特の匂い
そして、今感じるこの体温よりも幾分か低く感じたリンの身体
怖い・・・
俺が、リンを失う恐怖を思い出し
何も言わず力強く抱きしめた
「ごめん・・・嫌なこと思い出させちゃった・・・」
「何も思い出してないよ。
ただ抱きたかっただけ」
俺は、リンのぬくもりを感じる事で、安心感を無意識に
得ようとしたんだ
「私、大丈夫だから・・・」
そう言って俺を見た
「ごめんね・・・翔
翔に大きな心に傷・・・私付けちゃったんだね」
そして、悲しい顔をした
「んなことねぇよ、
その逆
むしろ、もっと、もっともっと
リンと一緒にいたいって思えるようになったんだよ」
俺はそう言って
リンに悟られないように笑った
「風呂の説明・・・だろ？」
「あぁ、うん」
俺がそう言うとニコっと笑って
「まずは、これで栓をしまーす」
そう言って
ボールチェーンのプラプラとさせる
俺は、真っ赤に染まったこの浴槽をあのあと
何度も何度もこすって洗い流した
「ば〜か、んなもん、わかるわ」
「わかんないかもしれないやん」
「そだな、栓入れ忘れるかもだしな」
全部全部、洗い流すんだって
脱衣所で腰を抜かしたままの黒川の目の前で
俺は吸い込まれていくこの排水溝を見続けてたんだ
「で？次は？」
「次は。このボタンを押すだけ」
「あぁ、それは難しい」
大笑いするリンに
俺の心の中を探られないように
バカなことを繰り返す
ボタンを押すと
ゴボゴボと音を出して、湯が張り出す
「で、お好みで・・・」
「お好みで？」
そ言ってバスルームから出て
箱をひっぱりだして
「入浴剤を入れてもOK」
俺は、
その箱の中に、まるでお菓子のように
詰められた入浴剤の袋を一つずつつまんで
出してみる
「今日入れたいのある？」
「ん〜。トロトロなのないの？」
「は？んなもん、あるわけないでしょうが」
「なんだ、つまんねぇの・・・」
「他、ご質問は？」
「ヌルンヌルンなのはどこにありますか？」
「は？」
俺を睨むリン
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紫姫(プロフ) - kamiさん» kamiさんｍありがとうございます、もう最後の方は張って会社に行ってました。会社についたら、楽なんですけど、どうしても距離と満員電車がかなりきつかったです。でもやっぱり、働くのはいいですね、楽しいです。復帰できてよかったと心から思ってます (2019年12月14日 16時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
kami(プロフ) - 職場復帰おめでとうございます！紫姫さんの頑張りにパワーを頂き、忙しくなる年末私も頑張りますw無理ない更新でお待ちしてます。 (2019年12月10日 19時) (レス) id: 73b83dca63 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 藍さん» ご心配くださって、ありがとうございます。少しずつですが、以前と同じような生活ができるように戻ってきました、倒れたときは今回ばかりはムリかもと思った時期もありましたが、復活できるものですｗ障害は増えましたが、なんとかなりそうな気がしますｗ (2019年12月9日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» リンちゃんが裏で何をしているのか、翔くんも少しずつ疑い始めちゃってますが、この二人には、もう少しいちゃついていただきたいのでｗあはは (2019年12月9日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - まぁさん» まぁさん、ありがとうございます。一時はどうなることかと思いましたが、解除され書けるようになりました。完結までがんばりたいと思いますｗ (2019年12月9日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年11月16日 15時
