31 ページ31
俺は、再び抱きしめ
そしてそのまま
トクトクと心臓が鳴っているにも関わらず
リンに顔を近づけ
そして、軽くキスをした
ほんと・・・軽く1度だけ
顔を離し、ジッとリンの顔を見る
俺は、うれしくて仕方が無かった
久しぶりに感じたくすぐったい感情に、
俺は照れて、まともにリンの顔を見ることができず、
両手でリンの肩をもったまま、右下を向き
鼻の下が伸びるのを、唇を軽くかんで抑えた
と
その途端
車が、ガタガタと激しく上下に揺れた
「キャッ」と
リンが俺から離れたけれど、
すぐさま、咄嗟にリンの手を取った
何が起きたのかわからないまま辺りを見回すと
外で、ジュポっと、音がし
一気に明るくなった
すると
「いぇぇぇぇぇぇぇい」
とけたたましい声が車の外から聞こえる
眩しくて目を細めたら、
その光の中で、わざとらしく、飛び跳ねたりしているのが見え
さっき、林の奥に入っていったはずの4人が、
両手に花火を持ち、
グルグルと回していた
怖がって
下を向いたままのリンに
「あいつら・・・」
と言うと、
リンが顔を上げ、目を見開く
俺は車から勢いよくリンと外に出ると
「ひゃ〜、もうさ、キスまでする？？？
てか、サク
手を出すの早くね？」
と、テッチが、走り回る
「は？何？」
みんなが、手持ちの花火に一斉に火をつけたから、
そこは瞬く間に白い煙に覆われる
そして、俺がその煙でむせていると
さとみが
「ちょっと、サク、大丈夫？」
「は？
大丈夫じゃねぇわ」
大丈夫？って聞いておきながら、
ケタケタ笑う
「だって・・・もう二人も、もどかしいんだもん・・
ねー」
さらに、地面にしゃがみこんで笑う
え？どういうこと？
「ヤバい涙出てきた」
とさとみが目をこする
すると
黒川が
「おまえら、なかなかくっつかないからさぁ。
演出してやったんだよ・・ばーか
本当、いいなぁちくしょーーーっ」
と走り回る
「は？演出？」
「そう、演出・・・」
「え？肝試しは？
幽霊旅館は？」
「そんなもんそもそもないわよ。・・・そんな幽霊旅館なんて」
「え・・・」
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1375人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
aya(プロフ) - 紫姫さん» ほんとに、その通りです笑 紫姫さんお疲れ様です！ (2019年7月23日 0時) (
レス) id: 3c3d254d07 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - のんさん» ありがとうございます。あははどっちに転がそうか、この時点では少し悩んでおりまして。まだ悩んでます・・え？書いててよく寄り道しちゃうんです私ｗ (2019年7月22日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuri125さん» おおっｌオールドミスいましたかｗ。もうまさに、その方です。ｗ学校あるあるです (2019年7月22日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ayaさん» 思春期男子の汗臭い、この想い書いてて、自分でも笑えてきますｗ性別もちがえば、年齢も違う、よく書いてるな紫姫って自分で褒めてますｗ (2019年7月22日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
のん(プロフ) - どっちに進んでも面白い展開になりそうですねぇ。 (2019年7月20日 12時) (レス) id: c3a42504dc (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫姫
| 作成日時：2019年7月1日 23時
