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「翔さんは、どうして・・・
私には本当の姿を見せてくれないんですか・・・
これじゃ・・・私、納得ができません」
ダメだ、
そう、人を説得させるのに、
私が興奮しちゃ、余計話してくれなくなる
わかってる
わかってるのに、
気持ちが焦る
「だから、翔さん、私は、
今、知りたいです。
どうして、今、翔さんが、ここにいるのかを・・・」
「え？ちょっとまって・・・
手紙から、ずいぶん、飛躍したけど？あはは」
真剣に聞いていた翔さんの顔が
笑う
「飛躍してます？」
「あはは、落ち着こうかA？
せっかく、いい感じに僕を問いただしてきたのに・・・
あはは、やっぱAだったわ・・・
あはは」
そうって、笑った
「私、今、真剣に話してますっ」
「あはは、ごめん、わかってる
でも・・・はは
かわいいよな・・本当」
この状況で、一瞬跳ね上がったけれど
「そんなこと言われたくありません、
私は真剣です」
「あはは、ごめん、
でも、これは正直に思ったことだから・・・」
私は
翔さんが言ってるのが、
まるで話をごまかしているように思い
ここで話を終わらせるわけにはいかず
「私の中では、あの手紙が、まるで、何かを断ち切るためのフェークにしか思えなくて・・・
翔さんは、何を断ち切って、何に決心して、ここを経とうとしているのですか？」
私は、そう告げて震える唇を、キュっと結んだ
頭の中ではわかっていた
断ち切りたいのは、この私自身だってことを・・・
すると・・・
翔さんの口元がフっと緩み
「全て、データ通りにはならないな
誤算だらけだ・・・」
と静かに言った。
「もう、2度と・・・合わないって
Aの寝顔を見ながら、誓ったのに・・な」
・・・
・・・
わかっていたとは言え
直接言われると
思った以上に、受け入れることが辛かった
そして、我慢していた決壊が崩れ
鼻の奥が痛くなり、
スーッと涙が落ちた
「そんなに・・・
私を断ち切りたいですか？
そんなに・・・私の事、嫌いですか・・・」
もう、言葉にならなった・・・
なんて、私は醜い女なんだろうと
自分を卑んだ
・・・・
「・・・好きだよ」
・・・え？
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紫姫(プロフ) - あきこさん» 一気読みお疲れさまです。ありがとうございます。あの情景をお伝えすることができて感無量ですwまた、ぜひどこかでお付き合いいただけたらと思います (2020年7月5日 20時) (
レス) id: ce56b6a958 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - おのりさん» 花火越えた？ロス消えた？いつもありがとう (2020年7月5日 20時) (レス) id: ce56b6a958 (このIDを非表示/違反報告)
あきこ(プロフ) - お話の続きが気になり一気に読みました。ロト岬にいる気持ちになり、話の世界観にぐっと引き込まれました。サイドストーリーも気になるし、ちょっとした続きも気になります。素敵なお話ありがとうございました。 (2020年7月5日 2時) (レス) id: ed922c5733 (このIDを非表示/違反報告)
おのり(プロフ) - 紫姫さんお話ありがとうございます。途中で何度も息が詰まりました。やっと2人会えたー！ハッピーエンドかな？と思いきやまだその先は私が思ってた甘い話ではなくて、いつもは続きが気になるけど、今回は2人に任せたいな！と思ったくらい大きいお話でした！ありがとう (2019年9月29日 8時) (レス) id: e09bbc376b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuriさん» あら大変ｗ泣かせてしまいました・・・スケールが大きいストーリー展開になったので。 途中、最初の方に置いていた附箋を回収する作業に後半、焦りました。 でも無事に、まぁるく収まってよかったです。ありがとうございました。 (2019年9月26日 8時) (レス) id: 798db29bb2 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年6月5日 23時
