＊ ページ23
「今日もどるの？」
「うん・・・なんか大丈夫になった」
「なにそれ。でも、そのほうがいいわ
ちゃんと、いつも通り、起きて、会社にいって
お仕事して、そして、寝る」
「うん」
私は目玉焼きを、フォークでつついた
「あー、もうAちゃんっ
その食べ方はお皿汚しちゃうから・・・って小さいときから言ってるのに」
そういって笑う母に
「いいの、こうやって、パンにつけて食べるから、結果綺麗なの」
と、いいお皿に流れ出した気味を、トーストで拭った
母は湯のみにお茶を入れ、
そして、私の前に座った。
「それまで、おうちでのんびりしとくの？」
「うん・・・夕方までには帰る。
明日、朝から会社出勤する」
そう、少しでも早く、母の言う通り元の生活に戻るほうが
いい
「わかった・・・じゃあ、それまでゆっくりしときなさい」
「うん」
私は、カップに口をつけ、窓の外をみた
私の記憶が少しずつ
よみがえる
やっぱり、昨日から見てるけど
少しだけ違和感がある
「ねぇ
うちの紫陽花って、こんな色だったっけ？」
私は、庭を見てそういうと
「そうね・・・
土の質が年々少しずつ変わってきるのかも
昔は全部が綺麗な青かったのに・・・
今は、少しずつ赤が強くなってきて、
赤紫になってきてるもんね
不思議よね」
「青から・・・赤かぁ」
・・・・
・・・・
「お母さんっ、まだ自転車ってあったっけ？」
「あるけど・・・Aちゃんの？」
「うん」
「だいぶ乗って無いから、錆びてるかもしれないけど・・・どうしたの？」
「少し、思い出せそうな気がして」
そう、
少し
思い出した
そう、あの日、
泣いて、泣いて、翔の肩から見えた太陽が青かったのを・・・
私は、遅めの朝食を食べ終わると、
化粧をし、髪をひとつに結び
そして車庫で、しばらく使われていない、自転車を出した
高校までこの自転車で通ったその自転車は、
少し錆びてはいたものの
タイヤに空気を入れ。
サッと雑巾で拭くと、まだ全然現役で乗れそうだった
「ちょっと大丈夫？自転車屋さんに点検してもらってからのほうがよくない？」
「大丈夫」
「どこに行くの？」
「ん？ちょっと、海岸沿いを走りたくなったの・・・
いつも、お正月とか、お盆の忙しいときだから、こんなこと滅多にできないでしょ」
そういいながらも
ずっと引っかかっていた事を思い出したのだ
あの時、翔が最後に言った言葉を
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紫姫(プロフ) - やっちさん» やっちさん はじめまして。コロナ禍の影響で在宅ワークが主になったので体調は落ち着いたのですが仕事が忙しくなり、なかなか落ち着いて書けなくなってきましたwでも、嬉しいお言葉ありがとうございます。頑張って書いちゃいますw (2021年10月21日 20時) (
レス) id: cb0cb17065 (このIDを非表示/違反報告)
やっち(プロフ) - 初めまして。体調はいかがですか？。紫姫さんの文章が凄く素敵で尊敬します。このお話もドラマになりそうな位凄いです！これからも良いお話をお願いします (2021年10月21日 19時) (レス) @page48 id: cc7865b69e (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 真丘さん» 真丘さんはじめまして。そう言っていただけると凄く嬉しいです。私の中でもこの作品は思い入れあるものです。ただ、今読み返してみると、誤字多いなぁ。また、ぜひTwitterでもよろしくお願いいたします。あ、あと書く勇気を与えてくださってありがとうございます。 (2021年6月7日 8時) (レス) id: cb0cb17065 (このIDを非表示/違反報告)
真丘(プロフ) - はじめましてm(_ _)mかなり前にこちらの作品を読ませていただいたのですが、ふと思い出し、どうしても読みたくなって朝から一気読みしてしてしまいました笑お体に気をつけてお過ごし下さい！Twitterの方もフォローさせていただきました！ (2021年6月6日 14時) (レス) id: 07962a3068 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ★mmiioo★さん» ここで、綺麗い終わらせておかないと、じゃああ、今までなんだったんだとなってしまいそうなのでｗあはは、綺麗にしておきましたｗ今日は、雨ですが、桜、まだ咲いてます。→今ちょうど見ながら書いてます (2019年4月14日 15時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年9月12日 19時
