＊ ページ26
私と同じ、翔もどこか不安なんだ・・・・
「・・・絶対離れない・・子泣きじじぃに誓う」
そう言うと
「んだよ、それ」と笑ってくれた翔
１７歳の私たちの心はまだまだ脆いものだった・・・
少しの、風でも崩れてしまいそうなそんな２人だった
ただ、『好き』という気持ちだけでお互いを支えてるだけだった
「なぁ、写真もらって、着替えたらさ、本格的に今日泊まるとこ考えなきゃだな」
そう言って歩き出した翔
「・・・」
泊まるって言葉が、こんなにドキドキするとは思わなかった
「その前に、とりあえず買物しなきゃな」
「買物？」
「ん、だって、俺ら身一つできちゃったからさ」
そう言って手を広げた翔
「確かに」
「だろ？」
泊まるって、何が必要なんだろうか
私の中で、いろいろ考えようとするけれど
でも、頭の中は、それどころじゃなくて
その先のことでパンクしそうになる
泊まるっていうことは、そういうこと・・・
ちゃんと、神様に報告したんだし、
当たり前っちゃ、当たり前で
自分自身でも、もはや何を考えているのかわかなかった
好奇心と不安の狭間。
川沿いを２人で戻って行く
少しずつ、お店が閉める準備をしはじめる
「あ、やべ、マジで急がないとだわ」
そう言って、少しだけ速足になった翔
痛かった足も
今はどうでもよくなってくる
私は、翔に引かれるがまま、
貸衣裳屋まで戻る
着いた時には、辺りはすっかり暗くなっていた・・・
少しばかり窮屈だった帯から解放され、
履きなれた靴をはくと、ホッとする
私が着替えてでると、すでに翔は受付のところで待っていて
できあがった写真を見ていた
「A、めちゃめちゃ緊張してんじゃん」
そう言って写真を見て笑う
その写真は確かに緊張した私の面持ちだったけれど、
また、ひとつ、翔と同じものがあると思うとそれだけで、嬉しくなった
貸衣装屋をでて、坂道をくだり大通りに出る
「・・・あのさ」
「何？」
「やっぱいいわ」
「何よ」
「いや・・・その、泊まるのさ・・・やっぱいいわ。うん」
そう言ってただ歩く翔
そして、そのまま、コンビニに入り、
夕飯になりそうなものを買い、
閉店間際のどこの街でも見かける衣料品店で下着を買い
そして、
再び歩きだした。
あまりしゃべらなくなった翔
それが私の緊張を一気に高める
そして、
今まで私が見たことのない
ネオンでキラキラした建物が並ぶ場所に進んで行った
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紫姫(プロフ) - Sara xxxさん» やったwへへっ。この過去ありきの10年後、しきちゃん頑張りますw (2018年7月29日 7時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
Sara xxx(プロフ) - 紫姫さん〜(T ^ T) もうだめ。泣く。何この胸が苦しくなる展開…。続きを読むべく行ってまいります！！ (2018年7月29日 0時) (レス) id: d71a440a0a (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ケイトさん» ありがとうございます。今回は久しぶりにオリジナルを書いてるので、楽しいです。オトナになった主人公ちゃんの、また違った悩みを描けていけたらと思います (2018年7月27日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» あはは、いつもありがとうございます。お宝回収、ぜひお願いいたします。中には今回はフェイクも入れてますw そう、なんと言ってもあの翔くん、何も無くして離れたりしませんw (2018年7月27日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» 花火は昼間にするもんですwいつもありがとうございます。若さゆえにを表現したくて、かなり今回は大変でした、なんせ私には遠い昔(;゜∇゜)これから、オトナに気持ちをシフトチェンジしていくので、スタートもしかしたら、慣らすために過去を行ったり来たりするかもです (2018年7月27日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年6月24日 19時
