＊ ページ13
床に置いてあったかばんを手にし、
どこで着替えようか、書庫の中を見渡す
すると翔が
「別にいいよ、そのまま着替えてもらってもぉ
俺はぜんっぜん構わない・・・ていうかむしろ着替えて？」
「もうばかっ」
あはははは
と、大笑いする翔。
完全に私をからかってる
「水色・・・だろ？」
「もう、いいっ」
ぷいって横をむく私
「なんなら、俺が脱がして・・・」
「結構」
私だけがこんなにドキドキしてんのかな
翔の前で着替えるなんて・・・
翔は何も思わないのかな
こんなこと慣れてるの？
なんだか、それはそれで、複雑・・・
私は、下を向くと
「悪ぃ、ごめん・・・
からかい過ぎた・・・
俺、こっち向いて着替えるから・・・」
そう言って窓の方を向いた翔、
「ごめんなA
俺もさ、ひさしぶりにAに会ってさ、気持ちが少し高まってんだわ」
そう言いながら、私に背を向けながら、
翔も持ってきたカバンを開け始めた
私も早く着替えなきゃと、
カバンのチャックをあけ、中から、夜中に詰め込んできた服と小さなリュックを取りだした
そしてブラウスのリボンをはずす
シューと音がする
一瞬目の前の翔の手が止まる
急に静かになる書庫
それに反比例するかのように
胸の鼓動がドキドキし始めた
私は、ドキドキしながら、ブラウスのボタンをはずし、持ってきたカットソーにすばやく
首を通した・・・
そして、髪を服から両手で出し顔をあげると
目の前には、上半身裸の翔の背中が見えた
すぐに下をむくけれど、
窓に向かって少し逆光で映し出された背中は
私の脳裏にすぐに焼きついた
ドキドキが止まらなかった
プールの授業で、男子の背中なんて、見慣れてたはずなのに
おもわず、ゴクっと唾を飲みこんでしまい
その音が、翔に聞かれたんではないかと思い
背中が少しひやっとした
私は、制服のスカートのチャックに手をかけ、それをはずすと
ここでも、シャッと音がなり
翔の手が一瞬だけ止まった
わたしは無言のまま制服のスカートをぬぐと
衣擦れの音がして、そのまま床にパサっと落ちた
「ねぇ、もう着替えた？」
と後ろのを向いたままの翔の声にびくっとし
「ま、まだ・・・」
と思わず、声が上ずってしまい
すばやく、タイトスカートをはく
「・・・だいじょうぶだよ」
「なにが？」
突然の大丈夫発言が何のことだかわからなくて
聞いてみる
「襲いませんってこと」
と、サラっと言ってのけた翔
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紫姫(プロフ) - Sara xxxさん» やったwへへっ。この過去ありきの10年後、しきちゃん頑張りますw (2018年7月29日 7時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
Sara xxx(プロフ) - 紫姫さん〜(T ^ T) もうだめ。泣く。何この胸が苦しくなる展開…。続きを読むべく行ってまいります！！ (2018年7月29日 0時) (レス) id: d71a440a0a (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ケイトさん» ありがとうございます。今回は久しぶりにオリジナルを書いてるので、楽しいです。オトナになった主人公ちゃんの、また違った悩みを描けていけたらと思います (2018年7月27日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - すりおろし梨。さん» あはは、いつもありがとうございます。お宝回収、ぜひお願いいたします。中には今回はフェイクも入れてますw そう、なんと言ってもあの翔くん、何も無くして離れたりしませんw (2018年7月27日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» 花火は昼間にするもんですwいつもありがとうございます。若さゆえにを表現したくて、かなり今回は大変でした、なんせ私には遠い昔(;゜∇゜)これから、オトナに気持ちをシフトチェンジしていくので、スタートもしかしたら、慣らすために過去を行ったり来たりするかもです (2018年7月27日 7時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年6月24日 19時
