＊ ページ7
「へぇ、結構かわいいの作ってんじゃん」
そう言って、パくっと口に入れた
うそ、
「え？ちょっと、勝手に何してんのよ」
思わず、包みを取り上げると
「え？もしかして、誰かにあげたかったとか？」
「別に、そうじゃないけどさ」
だって、美優が、こっち見てる手前・・・
女子にはいろいろあんのよ
「だったら、いいじゃん、俺がAの食べてもさ」
「ダーメ、他の子からもらえばいいじゃん」
「俺は、Aのしか食べる気がしないの」
え・・・
そういった二宮はクリクリの目で私を見上げる
え？
今のっって・・・
今のマズくない？
美優に聞こえてたら
何ども言うようだけどさ、
女子ってややこしい・・・
そして
私は、そういった争いが大嫌いだ
というか
そういった争いに慣れてない・・・
そう思って、すぐさま
教室の入り口を見たけど、もう、そこには、美優の姿が無くって
「もう、二宮っ誤解されたじゃん、バカっ」
そういって、
慌てて追いかけるように
廊下に出たけど、すでに、美優の姿はなく、
それに、追い打ちをかけるかのように、
次の授業が始まるチャイムが鳴った
私は、なんとも言えない気持ちになりながら、
自分の席について
家庭科の教科書とクッキーは片付け、
新しく、現代文の教科書を出した
はぁぁ
ついてない
美優の気持ちは、わからないけど、
家庭科の時間から見てたら、
二宮のことが好きなのは、
どんな鈍感な私でもわかる
はぁ・・・とため息をついていると
そこに
「はい、ご愁傷様〜
大変だよな、女子ってさ」
そう言ったのは、さっきまで、空席だった隣の席の翔で
長めの金髪から、耳のピアスがキラッと光った
「うるさい・・・な」
翔から声をかけてくるのが珍しくて
少しだけ同様する私
「そ・・・？
それにしても、和もさ結構大胆なことしてきたよな
いいんじゃないの？
つきあっちゃえば、この際ぃ
ははは」
そういって、ニヤリと口角をあげ
再び、二宮のように
私を見上げる
「・・・・
私、そんなんじゃないから
」
「つきあってみたら、好きになっちゃうかもねぇ」
「だから、そんなんじゃない」
「ふーん」
そう言うとそれ以上、翔は話かけてくることはなかった
そして、またその時間美優が、教室に戻ることもなかった・・・
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紫姫(プロフ) - 郁さん» 今日は、頑張るw (2018年5月28日 17時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
郁 - 直していただいてありがとうございます。更新楽しみにしてます！ (2018年5月27日 17時) (レス) id: 4163fcf99c (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 郁さん» わあわあわあわあ、やってしまいましたw見直してたはずなのに、まだ池辺さんいましたねwありがとうございます。今、変更しましたw (2018年5月24日 16時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
郁 - 紫姫さんこんにちは。いつも楽しく読ませていただいてます。今後の展開が楽しみです。ひとつ気になることがあって、主人公の名字が途中から、池辺から橘に変わってませんか？お節介だったらごめんなさい。 (2018年5月23日 17時) (レス) id: 4163fcf99c (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» 一応、３部で今回は考えてます。２つの物語を書いてる感じになってますwあとは、これを繋げる事ができたら、そのときは誉めてくださいねw (2018年5月22日 5時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年4月30日 23時
