＊ ページ34
そう思い、机の中の教科書を、カバンにしまおうとすると、
私のその手を、バンと音をたてて美優が止めた
そして、その勢いで、教科書やノートが机の下に落ちる
「A、何？逃げるの？私をバカにしてんの？」
そんな気なんてサラサラ無い
だって、全ては、みんなの勘違いなんだもん
でも、それを否定する勇気はなく、
ただ震えて、涙を堪えた
床に散らばる教科書だけをただただ見つめてた
すると
ダンっ
と大きな音を立てて、扉が開いた
みんなの視線が私から、その扉に向く
私はただただ、
その教科書を見つめていた
「何？」
聞き覚えがある声だった
そして、私の横に行き、しゃがむと
さっきまで見ていた金色の髪が揺れる
・・・・
・・・・
そして、落ちた教科書とノートを拾い集め
私の頭を軽くポンポンと２回叩いた
そして
「あのさ・・・何があったか知らないけどさ・・・
俺の女、いじめないでやってくれないかなぁ」
と周りをグルッと見渡す
・・・
・・・
「は？A、櫻井ともつきあってるの？どういう神経してんのよ」
そう言い放った美優に、翔が
「何？どういうこと？こいつ二股かけてるのかよ、
誰だよ、それ？」
と言う
もうなんだかわけがわかんない私はただ下を向くしか無く
「A、二宮と仲良く夏祭り行ってたんだよ」
そう言った美優に
「マジかよ・・・A？」
と、聞きながら、足で椅子を軽く蹴った翔
私は、思いっきり首を振った
「行ってねぇってさ」
「嘘・・・最低」
「ていうかさぁ、ニノ、お前さ、俺のって知ってながら、手出したわけ？」
と言うと
ゲームをしながら
「はぁ？んなもん知るかよ、見間違いだろうが」と、冷たく言い放った二宮
あんなに冷たい目の二宮を初めて見た
「滝本だっけ？おまえさ、ニノにフられたからってさ、Aに当たんないでよ
こう見えてもさコイツ、超傷つきやすいんだからさ」
そう言って、カバンに、教科書を詰め
「ほら、帰るぞ、調子わるいんだろうが」
え・・・
そう言って、私の腕をつかみ・・教室を出ようとした翔・・・
「え・・・ちょっ・・。」
「あ、そう、ごめん、先生にA調子悪いから、早退って言っておいてよ、俺が送ってますってさぁ」
そう言って、教室を出て勢いよく扉を閉めた
「走んぞ」
「え？」
「いいから、走れって」
翔は、私の手をつないだまま、廊下を走りだした
私もまた、その手を強く握りしめた
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紫姫(プロフ) - 郁さん» 今日は、頑張るw (2018年5月28日 17時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
郁 - 直していただいてありがとうございます。更新楽しみにしてます！ (2018年5月27日 17時) (レス) id: 4163fcf99c (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 郁さん» わあわあわあわあ、やってしまいましたw見直してたはずなのに、まだ池辺さんいましたねwありがとうございます。今、変更しましたw (2018年5月24日 16時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
郁 - 紫姫さんこんにちは。いつも楽しく読ませていただいてます。今後の展開が楽しみです。ひとつ気になることがあって、主人公の名字が途中から、池辺から橘に変わってませんか？お節介だったらごめんなさい。 (2018年5月23日 17時) (レス) id: 4163fcf99c (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» 一応、３部で今回は考えてます。２つの物語を書いてる感じになってますwあとは、これを繋げる事ができたら、そのときは誉めてくださいねw (2018年5月22日 5時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年4月30日 23時
