＊ ページ33
「そう言えばさ、どうしていつも遅刻するの？
そんな難しい本読めるくらいだったら、勉強だってできるでしょ・・・」
「さぁ？俺にもわかんない・・・ただ授業を受ける気がしない日があるだけ？みたいな？
お前もそうだろうが」
そう言って、鼻の中心部に力を入れた翔
「・・・」
何も言えない
「まっ、とりあえず、次の時間には１度教室戻っといた方が良さそうだ」
・・・
・・・
「家に電話かけられる方がややこしいだろ・・・」
・・・
・・・
ふぅ・・・と思わずため息がでる
「あのさ・・・また、ここに来てもいい？」
「別に？俺の物では無いから、ご自由にどうぞぉ
あ、でも一応俺のとっておきだからね、
他に言うなよ・・・」
そう言って、耳のピアスを触る
「言わないよ、私もここがとっておきの場所になりそうだから」
そう言うと優しい顔で笑った翔
不思議だった
昨日までは、あんなそっけない挨拶しかしてなかったのに
「さてと、とりあえず、お前先に戻れ・・・ベランダからじゃなくて、そこの表の扉から出ろ。俺は中から鍵を閉めて、窓から出る」
急に不安が押し寄せる
「大丈夫だって・・・な・・」
そう言うと、立ち上がり、
書庫のドアをまで私と行く
「いいかくれぐれも、気づかれんなよ」
後ろから低い声で耳元で話した翔の言葉に
無駄にドキドキし始めた
それは・・・
夏祭りの後、手を握られた和の時とは全く違うものだった・・・
ガラガラっ
ゆっくり、扉が開き、私は勇気を出して一歩外にでた
学校という、世界に私は絶望でしか無かった
でも、翔の言うとおり、家にでも連絡されたら元も子もない・・・
私は震える手を握り締め、本館の自分の教室へと向かった・・・
授業と、授業の間の休み時間・・・
廊下では、まるで私を罪人のように見てる気がした
そう・・・本当に気がしてただけで、実際はどうかわからない
足早に教室に向かい
そして、自分の教室の前の扉で立ち止る
そう
しんどかったら、
カバンを持って早退すればいいんだ・・・
そう思い、ゆっくりとドアを開けた
サッと私に向かって視線が集まる・・・
・・・
・・・
噂が飛び交う上に、
さらに逃げ出してしまった私には
もうそこには・・・居場所なんて・・・あるわけなく・・・
みんなの視線を感じながら、
泣きたくなるのを我慢して
自分の席向かう
・・・
帰ろう
ここにいたら、ダメだ・・・私・・・
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紫姫(プロフ) - 郁さん» 今日は、頑張るw (2018年5月28日 17時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
郁 - 直していただいてありがとうございます。更新楽しみにしてます！ (2018年5月27日 17時) (レス) id: 4163fcf99c (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 郁さん» わあわあわあわあ、やってしまいましたw見直してたはずなのに、まだ池辺さんいましたねwありがとうございます。今、変更しましたw (2018年5月24日 16時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
郁 - 紫姫さんこんにちは。いつも楽しく読ませていただいてます。今後の展開が楽しみです。ひとつ気になることがあって、主人公の名字が途中から、池辺から橘に変わってませんか？お節介だったらごめんなさい。 (2018年5月23日 17時) (レス) id: 4163fcf99c (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» 一応、３部で今回は考えてます。２つの物語を書いてる感じになってますwあとは、これを繋げる事ができたら、そのときは誉めてくださいねw (2018年5月22日 5時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年4月30日 23時
