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「ほら」
そう言って、別棟側のベランダに先に渡った翔が手を差し伸べる
「あ・・・そっか、勘違いされると困るんだっけぇ？」
そう言って、ケタケタ笑う翔
私は、非常階段の塀に乗り
「大丈夫だし」
そう言って塀の上に立つと
「バカか。嘘だよ
落ちたらどうすんだよ。
ほらっ、手」
そう言って手を差し伸べた翔
私はその手を取り
そして、軽くその塀から別棟に飛び移った
軽く蹴ったつもりが、
翔が私の手をそのジャンプに合わせて
ひっぱったのもあって
思った以上に、飛んでしまい
あ・・・
と思った時には、
「キャッ」
・・・
「痛った・・・バカかおまえ飛びすぎだろ」
「だって、
そんな思いっきりひっぱられるって思わなかったから」
「落ちたらアブねぇって思ったから、
こっちだってさぁ・・・」
「ごめん・・・」
なんだろう
幼稚園から知っているからか、
そりゃ、最近はお互いになんだかわからない照れもあってなのか、
話す事もそんなになかったけれど
意外と、
どの男子と話すよりも楽なんだと気がつく
「っつーかさ・・・どけよ。
これこそ、勘違いされるぞ、
手を繋いでたっていうよりも、
お前ら学校で何してんの？
って今、そんな状況じゃね？」
うわっ
翔の膝の上に乗ってるこの状況に
ビックリして
後ろにずれると
「あ・・・見えてる」
「何が」
「ぱんつ」
「は？」
パッと立ち上がる
「嘘だよ、それに、誰も俺らの事、
見やしねぇよ、
みんなお勉強中だしぃ」
そう言って、翔も立ち上がる
そして、その１番近くの窓をコンコンと叩く
「何してるの？」
そういうと、
ニヤっと右の口角があがった
「まぁ、見ててよ」
そう言うと、口を尖らし
またコンコンと軽く叩くと
中で、閉まっていた鍵がカタンと降りた
「よし」
「え？」
「ほら、入るぞ」
そう言って、ゆっくり窓をあけると
カタカタと少し古びた音がなる。
そして、
両手を窓枠にかけて
翔はヒョイっと中に入った
そして、こっちを見て
「ほら。あ。今度は手はださないからね」
そう言って手をヒラヒラさせる翔
それがあまりにもおかしくて
私も、両手を窓枠にかけた
「あぁ、ジャンプ、加減してね」
と、イヤミたらしく私に言う
「わかってますぅ」
そう言って私もヒョイと中に入った
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紫姫(プロフ) - 郁さん» 今日は、頑張るw (2018年5月28日 17時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
郁 - 直していただいてありがとうございます。更新楽しみにしてます！ (2018年5月27日 17時) (レス) id: 4163fcf99c (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 郁さん» わあわあわあわあ、やってしまいましたw見直してたはずなのに、まだ池辺さんいましたねwありがとうございます。今、変更しましたw (2018年5月24日 16時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
郁 - 紫姫さんこんにちは。いつも楽しく読ませていただいてます。今後の展開が楽しみです。ひとつ気になることがあって、主人公の名字が途中から、池辺から橘に変わってませんか？お節介だったらごめんなさい。 (2018年5月23日 17時) (レス) id: 4163fcf99c (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» 一応、３部で今回は考えてます。２つの物語を書いてる感じになってますwあとは、これを繋げる事ができたら、そのときは誉めてくださいねw (2018年5月22日 5時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年4月30日 23時
