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「じゃあ私、そろそろ帰るわ」
そう言って、玄関に向かった美波に
「え？本当に帰るの？泊まって行けばいいじゃん」
と一応声をかける
「やだ、私そこまで空気が読めない女じゃないよ」
「じゃあ、送って行く」
なんだか変な気を使ってしまう私
「やめてよ、ははっ
Aだって相当飲んでるじゃん、大丈夫」
玄関に向かい、ヒールを履いた美波
その玄関まで、和も一緒に見送る
「二宮さんもごめんね、遅くまでお邪魔しちゃった」
「いえいえ、また、いつでもどーぞ」
と笑顔で答えた和
「じゃ明後日、会社でね」
手をあげて、機嫌良く玄関の扉を開けた
バタンと扉が閉まると
はぁと思わず、ため息が漏れる
正直に言うと、今、疲れ方が半端ない・・・
私は彼氏は彼氏、友達は友達と
キチンと分けて過ごしたいタイプで
こう同じ空間に両方がいると気を使ってしまう
まぁ、それは高校時代の美優といろいろな関係から
余計そう考えているのかもしれないんだけれども
私の後ろでは、少しひきずった足音がリビングへと向かう
私は、片足でタタキらしき場所に一歩踏み出し、そしてカチャリと鍵をかけ、
私も部屋に戻った
リビングに戻ると、
和がテレビの前のソファーに座り、
テレビをつけて飲みかけのビールを飲んでいた
私は、そのまま小さなキッチンに行き
さっき気を使って美波が運んでくれた食器を洗うことにした。
「今日は泊まって行くの？」
「あぁ、うん、そうね」
お皿を手にとり、ソファーに座っている和を見る
私たちは、
高校を卒業したと同時に、付き合い始めた
初めは、付き合っているのかいないのか
不思議な関係だったけれど
地元を離れ、
お互い別々だったけれど、こっちの大学に進学し
そして、
和はそこそこ大手の通信会社に
私は、流通販売業へと就職した
社会人になってから５年。
そして、１０年、私たちは
もう何の違和感もなくどこにでもいそうなカップルだ
和・・・何かあったのかな
こうやって、連絡無しに突然やってくることは、
もちろん、今までに何回かあったけれど
稀なことで
さすがに少し気になった
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紫姫(プロフ) - 郁さん» 今日は、頑張るw (2018年5月28日 17時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
郁 - 直していただいてありがとうございます。更新楽しみにしてます！ (2018年5月27日 17時) (レス) id: 4163fcf99c (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 郁さん» わあわあわあわあ、やってしまいましたw見直してたはずなのに、まだ池辺さんいましたねwありがとうございます。今、変更しましたw (2018年5月24日 16時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
郁 - 紫姫さんこんにちは。いつも楽しく読ませていただいてます。今後の展開が楽しみです。ひとつ気になることがあって、主人公の名字が途中から、池辺から橘に変わってませんか？お節介だったらごめんなさい。 (2018年5月23日 17時) (レス) id: 4163fcf99c (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» 一応、３部で今回は考えてます。２つの物語を書いてる感じになってますwあとは、これを繋げる事ができたら、そのときは誉めてくださいねw (2018年5月22日 5時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年4月30日 23時
