＊ ページ14
「またまた・・・美優かわいいし、いいじゃん」
そう言うと
バッと
私の右手をつかんだ二宮
「勘違いすんなって」
その目は今までに無く真剣そのものだった・・・
思わず
びっくりして、少し後ろに後ずさる
「は・・・離して？」
初めて知った男の子の手の力
「痛いよ・・・二宮」
その目はいつもの、教室でゲームをしているような目ではなく
背筋をヒヤリとさせた
「勘違いすんなって・・・
俺は別に美優と付き合ってねぇし、」
絞り出すような声で私にそう伝える
「でも、美優は、二宮のこと・・・」
「知ってる、それさっき言われた・・・」
「だったら、付き合ったらいいじゃん」
そう言うと
強く握ってた手を離した
「俺のことはムシなわけ？」
「え？」
「だーかーらさ。それって、俺の気持ちはムシなのかって聞いてんの？」
・・・
「確かに・・・」
その思わずでた一言が、緊迫した空気を和らげた
「くくっ、何だよそれ？確かにってさ」
そう言って、顔を横に向けて笑う二宮
「いや、言われて見たらそうだなって・・・
二宮って別に好きな子いるってこと？」
「・・・・」
遠くから太鼓の音が聞こえ出す
「ほら、だったらさ
そんなのってさ、付き合ってみたらいいじゃん、
付き合ってるうちに、美優のこと好きになるってきっと」
自分でも
何を言ってるのかわからなかった
好きとか嫌いとか
ドキドキするとかしないとか
そんなものは、ここには無かったけれど
ただ
そう・・・薄暗い路上で
男子と２人きりで話すことに
少しだけ胸が高鳴っていたのかもしれない
しばらく合わなかった視線が
急にからむ
でも二宮その目はさっきのような鋭さはなく、
少しだけ力を無くしてしまっていた
「だって・・・美優に好きだって告白されたんでしょ？」
そう聞くと
「じゃあさ、橘はさ、俺が橘のこと好きだって言ったら、
おまえ、俺と付きあってくれるんですかって話」
え・・・・
「だからさ、俺がお前のこと好きだって言ったら付き合うのかって聞いてるの？わかる？」
「それは・・・」
急に高鳴る私の胸
「それと同じだよ、お前が言ってることは」
・・・
・・・
「相手の気持ち合ってこそだろ？そう言うのって・・・」
「・・・・」
「じゃあ二宮は・・・」
「断ったよ？・・・だって、俺が好きなのは美優じゃないから」
太鼓の音がさらに大きくなった気がした
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紫姫(プロフ) - 郁さん» 今日は、頑張るw (2018年5月28日 17時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
郁 - 直していただいてありがとうございます。更新楽しみにしてます！ (2018年5月27日 17時) (レス) id: 4163fcf99c (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - 郁さん» わあわあわあわあ、やってしまいましたw見直してたはずなのに、まだ池辺さんいましたねwありがとうございます。今、変更しましたw (2018年5月24日 16時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
郁 - 紫姫さんこんにちは。いつも楽しく読ませていただいてます。今後の展開が楽しみです。ひとつ気になることがあって、主人公の名字が途中から、池辺から橘に変わってませんか？お節介だったらごめんなさい。 (2018年5月23日 17時) (レス) id: 4163fcf99c (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - せいこさん» 一応、３部で今回は考えてます。２つの物語を書いてる感じになってますwあとは、これを繋げる事ができたら、そのときは誉めてくださいねw (2018年5月22日 5時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2018年4月30日 23時
