13 ページ13
「そっか・・・ふーん」
ほら、やっぱりそうじゃん
俺のイメージどおり、
それなりにオトナなやつだったんだよ
「ねぇ、その人ってさ、大阪にいたりもしたのかな」
するとあかりちゃんは
「さぁ・・・だって、失踪してからAさん本当に連絡取れなくなっちゃってたし
ただ・・・」
「ただ？」
「噂では、その人は妻子持ちの人で不倫だったんじゃないかって・・・
で、その人との子どもができたから、姿を消したんじゃないかって言われてた・・・
当時はね、
でも、妊娠して失踪までは噂通りだったけど
まさか相手が翔くんだったなんて、
誰も思わなかったよ、はははは」
「っさいな。」
・・・
・・・
ってことは、俺とその・・・あの1夜だけの関係を持ったころ・・・
実はAはそのカフスの男と不倫をしていたかもしれないってことか・・・
だったら、妊娠して失踪した理由は、
本当はどっちの子どもかわからなかったんじゃないのか？
でも・・・どちらにしても、ここ東京には入れなくなったわけだ
でも、まぁシゲの言うとおり、生まれてすぐに父親がわかったって言うくらい
俺と龍はよく似てるからね
Aも恐らく父親が誰かわかっただろう
・・・
・・・
って何だか
かなり今、俺複雑な気分だ
あの夜のことだって、
本当はAは望んで無かったに違いない
ただ・・・そう、俺が櫻井翔で、弟が加藤シゲアキだったために、
問題にならないように、
表沙汰にならないように、静かに俺に付いてきて、
そして俺に抱かれた
もしかしたら、
Aはそのカフスの男と将来を望んでいたのかもしれない
昨日からの嫉妬心とは、また違う憎悪に似たこの感覚。
「おかえり」っていう、あの笑顔の裏には
今の生活を本当はAは望んでなかった未来なのかもしれない。
「翔くん・・・ごめん、大丈夫？」
「え？あ、うん、大丈夫だよ、あ、ニノに渡すもんあるんだったら、持っていきますけどぉ？」
「結構です、自分で渡すからっ」
「ははは、くれぐれも車の中でいちゃつくんだったら、気をつけてね。
君たちは1回撮られてるんですから」
「もう・・・わかってます。
あ、本当、何度も言うようだけど、さっき言ったことは、あくまでも過去の話だからね」
「わかってます、
俺もそこまで小さい男じゃねぇよ」
「どうだか・・・」
「なんですと？」
最後はお互いに笑っていたけれど、
俺の心はそれどころじゃなかった
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1543人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫姫(プロフ) - ともさん» ありがとうございます。この作品は２時間くらいで書き上げちゃった分なので、何だろうテンポがいいながらも。相変わらずの残念な翔くんが１人ただただ右往左往 してるだけという話何ですが、紫姫も好きですwww. (2018年5月11日 7時) (
レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
とも(プロフ) - もぉー感動で号泣です(*≧∀≦*)翔くんの嫉妬が何だったの？って感じで(笑)奥さんはずーっと翔くんを愛していたんですね( 〃▽〃) (2018年4月28日 16時) (レス) id: b4753fc97a (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - じぇいめろさん» 感動していただいて、ありがたき幸せwこの二人は意外と強めの絆がありそうで無さそうで、不器用な夫婦なんですw (2018年2月3日 20時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
じぇいめろ(プロフ) - 紫姫ちゃん、忙しくて中々ツクール読みに来れなくて、やっとHB企画読めました。わーん(T_T)感動だわ。ホント素敵なお話でした。10年の想いがちゃんと届いてほんと良かったー (2018年2月1日 22時) (レス) id: f44993a33c (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - yuriyuriさん» あはは、かわいいをたっぷりどっさり、切なさをスパイスに詰め込みましたw (2018年1月29日 5時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫姫
| 作成日時：2018年1月24日 6時
