待たない ページ29
「んんっ」
それは、２人だけの空間でおきた
新しい衝突だった
Aとキスをしたのは、
あの夏の不器用な唇を重ねたキス以来だ
あの時とは、まったく違うオトナのキス。
何度も角度を変えて、
お互いに唇を合わせて行く、
エレベーターの中で、
身体に感じる重力。
カードキーをかざすと、自動的に自分の部屋の階まであがるエレベーター、
いつもなら、高層階にある俺の部屋まで上がるには、多少時間かかるように思ってたけれど
思いのほか、すぐにつき、扉が開く
重ねた唇は足りなくて、
俺はその熱が覚めない様に
Aのリングをしたままのその手を引き
自宅までの廊下を少し歩く
玄関を開けるのも、こんなに邪魔くさいなんて思ってしまうくらい
今の俺は、その瞬間のAに夢中になった
玄関を開け、
そして自動的に俺の気配に反応して電気がつく
俺よりもずっと下げたところにあるAの目を見て、
腰をかがめて、そして、ゆっくりその頬に触れる
そして、軽く再びキスをする
今度は、本当軽く
でも、結局、それを何度か繰り返してるうちに、
またそこに熱を帯び、
今度は、お互いの舌を絡め始める
そう、これが年齢を重ねたキス
１０代の頃と違って、
心のどこかに余裕ができ
そして、この先のことを、頭のどこかで考えている
俺の舌に、Aの舌が絡みあう
ねぇ・・・
いいんだよね、
その先....
俺は唇を離すと、
苦しかったのか静かに、息を吸ったA
そして、そのまま、俺の鼻とAの鼻を、擦り合わせ
そして、
今度は、額と額をくっつけた
「・・・あの時みたい」
「え？」
「初めてキスした時みたい」
その言葉に、俺の頭の中で、消えかけていた映像が、
よみがえる
そうだ・・・
あの時も、俺からのキスのあと
こうやって、鼻をこすり合わせてから額と額を合わせた
そして、そのあと・・・
「覚えてるんだ・・・」
俺がそう言うと
「それは当たり前でしょ。
だって・・・」
そのあとの言葉をつぐんだ
「・・・初めて・・・だったから？」
「・・・・そう」
「そっか・・・そうだよね
なんか、ごめんね、今思えばさ、
俺なんかがさ、Aの初めてをもらっちゃってさ」
軽く目をつむり
首を振る
「・・・つ・・続きシよ
雅紀？」
・・・
・・・
あの時と同じだ
Aから、そう言うくせに
微かに震えてる
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紫姫(プロフ) - ぴらさん» ざ、王道、このまま突っ走っていこうかと思いながら、本人も「これ結末どうなる？」と少し不安でもありますｗｗｗ (2018年1月21日 18時) (
レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - かよさん» いつもありがとう、なんとか全てにおいて、続けていけそう (2018年1月21日 18時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - ザ王道どんと来い！大好物！更新楽しみにしてるね！紫姫ちゃんにだれか時間をー！笑 (2018年1月19日 22時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - 姫ちゃんこんばんは☆主人公ちゃんが相葉ちゃんに助け求める事できてよかったって思います！何があったのかどきどきです！明日からお仕事なんですね！姫ちゃん旦那様のご実家でも色々家事とか頑張られててすごいです！ゆっくり休めるといいなぁ。明日からもfightです☆ (2018年1月3日 19時) (レス) id: 636ea2fbee (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - shocolaさん» うん、ずーっとついてきて♪ (2017年12月6日 8時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2017年9月18日 18時
