指 ページ28
そう言うと、
Aの事も気になっていたのもあり、
すぐさま、店を出た
店を出て
いつもタクシーを待たせてもらう、路地に入った
俺はすぐさま、タクシーの窓を叩き、
扉を開けてもらう
「お待たせしてすいません」
タクシーの運転手に謝り
奥に座っているAにも、
「ごめん、ごめん」と軽く謝るけど
Aは
緊張しているようだった。
その緊張感が俺にも伝わり、
俺の心までもが捕まれてしまう
「お客さん？どちらまで」
そう声をかけられて、
俺はその瞬間までAを見つめていた事に気がつく
「あ……」
このあとの事を考えてなかった俺は
思わず、
自分のマンションの住所を伝える
Aの目が一瞬大きくなったけど
俺はそのまま構わず
右手でAの左手を握り、
Aではなく、
反対の左の窓の外をみた
春、通り越して、すっかり初夏だな
俺は外を見ながらも、右手の中にあるAの左手を意識してしまう
やわらかいその手の感触のなかで
冷たくて硬いリングの感触
俺、一体何をしようとしてんだろ
幼馴染だぞ
それに
Aは結婚してる
俺は無言でそのリングに触れる
……
……
また、ギュッと、胸の中の男の部分が捕まれる
やがて意識していた
その右手が汗ばむ
手汗……
マズいな
そう思いながらも離す訳でもなく
ただ。外を眺めていた
ミーンミーン
頭の中ではまた、遠いあの夏の日がうかぶ
口では強気なことを言い出したAだったけど、
ブラウスの手をかけるとかすかに震えていたA
首もとにキスをすると、
体を固くさせたA
そして、その瞬間の時、
痛みを耐えるために
今みたいに汗ばむ手で俺の手をつないだA
……
……
俺は思わず、今
上から触れただけの手に
指を絡め、強く握った
顔はなぜか見ることができなかったけど
Aは直ぐに
嫌がることなく、軽く握り返してきた
そう
この瞬間から俺の中の気持ちが切り替わった
いや、俺だけじゃない
きっとAもだ
タクシーが、やがて見慣れたマンションの地下に降り
やがてガラスの扉の前で停まった
俺は無言のまま、カードで支払い
「ありがとね」
と、運転手にそう告げると
A手を引っ張る形で
タクシーをおりた
手はさらに汗ばんでいて、
何かに追われてる訳でもないのに
気持ちだけが高ぶる
セキュリティのついたエレベーターに乗り込むと
お互い求め会うように唇を何度も重ねた
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紫姫(プロフ) - ぴらさん» ざ、王道、このまま突っ走っていこうかと思いながら、本人も「これ結末どうなる？」と少し不安でもありますｗｗｗ (2018年1月21日 18時) (
レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - かよさん» いつもありがとう、なんとか全てにおいて、続けていけそう (2018年1月21日 18時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - ザ王道どんと来い！大好物！更新楽しみにしてるね！紫姫ちゃんにだれか時間をー！笑 (2018年1月19日 22時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - 姫ちゃんこんばんは☆主人公ちゃんが相葉ちゃんに助け求める事できてよかったって思います！何があったのかどきどきです！明日からお仕事なんですね！姫ちゃん旦那様のご実家でも色々家事とか頑張られててすごいです！ゆっくり休めるといいなぁ。明日からもfightです☆ (2018年1月3日 19時) (レス) id: 636ea2fbee (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - shocolaさん» うん、ずーっとついてきて♪ (2017年12月6日 8時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2017年9月18日 18時
