離れない ページ3
「何？ぼーっとしちゃってんのよ、
なんかいかがわしいこと考えてたんでしょ、どうせ」
俺の隣で、ニノがそういって、ドカッと座った
「え？、あ、いや、別に、
そんなこと考えてませんー。
あ、
そうそう、これこれ、ニノ食べた？」
ニノはいつもそうだ、たまに、心の中まで見透かしてくるから
ドキッとする
俺は、それをごまかすかのように、
目の前に差し入れで用意してもらった、
饅頭を箱こごと渡す
「いや、俺、そんなにいらないし、
自分で取りますんで、どうぞお気づかいなく」
そう言って、カバンから、いつものゲーム機を取りだした
・・・・
・・・・
今、収録前のカメリハが終わって、一旦、全員で、楽屋に戻ったところだ
なんで、急に、あんな遠い昔ことを思いだしたんだか
自分でも笑ってしまう
あれから、１５年？いや、それ以上か・・・
Aとは、何度か、実家に帰った時に会うことはあったけれど
会うって言っても、まぁ、挨拶をかわすくらい
当時高校生だったAは、
あのあと、女子大に行って、
就職して・・・そして結婚した
あの出来事から、何か俺らの間に
関係ができたわけでもなく
そう、そのまま、自然に・・・
まるで何もなかったかのように・・・
時は流れて行った
ただ、３年前母ちゃんから
「Aちゃんね、今度結婚するのよ、なんか、相手は広告代理店だかなんだか、
そんな人らしいわ」
と、告げられた時、
あ・・・そうなんだ……と、
少しだけ、動揺した俺がいたんだけど
まぁ、それも、過去の話
ただ、こうやってたまに
頭の中で、あの夏のことは、少しだけよぎる
なぜ、あの日、急にAが俺に抱かれたのか
謎のままで
それに
こうやって・・・いつまでも、俺の中で思いだしてしまう原因は・・・
おそらく、これ
彼女は・・・、その初めてだったってこと
普通さ、女の子ってさ、そういう大事なものって、
そう、好きで通じ合ってる相手とさ、
その・・・シチュエーションとか、そのいろいろ？って気にするもんだと思ってた
でも、Aは違ったんだ
ただ、ただ、その・・・無くしたかったっていうか・・・捨てたかったっていうか……
そんな感じ
俺も、その、まだ、若かったっていうのもあるんだけど、
気づくのが遅くて
その最中に・・・あれ？もしかして・・・・って感じた時にはすでに遅し
あの時、早くに
気づいてたら、また違ってたのかもしれない
そのことがあるから、
俺の頭の中から離れないんだと思う
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1350人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「嵐」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
紫姫(プロフ) - ぴらさん» ざ、王道、このまま突っ走っていこうかと思いながら、本人も「これ結末どうなる？」と少し不安でもありますｗｗｗ (2018年1月21日 18時) (
レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - かよさん» いつもありがとう、なんとか全てにおいて、続けていけそう (2018年1月21日 18時) (レス) id: 468a98d518 (このIDを非表示/違反報告)
ぴら(プロフ) - ザ王道どんと来い！大好物！更新楽しみにしてるね！紫姫ちゃんにだれか時間をー！笑 (2018年1月19日 22時) (レス) id: 136dc36140 (このIDを非表示/違反報告)
かよ(プロフ) - 姫ちゃんこんばんは☆主人公ちゃんが相葉ちゃんに助け求める事できてよかったって思います！何があったのかどきどきです！明日からお仕事なんですね！姫ちゃん旦那様のご実家でも色々家事とか頑張られててすごいです！ゆっくり休めるといいなぁ。明日からもfightです☆ (2018年1月3日 19時) (レス) id: 636ea2fbee (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - shocolaさん» うん、ずーっとついてきて♪ (2017年12月6日 8時) (レス) id: b7a52fdc9b (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：紫姫
| 作成日時：2017年9月18日 18時
