それは突然に ページ34
退院してから、１ヶ月
それは、突然やってきた
見覚えのある、体のだるさ・・・
そして、いろいろな香りに敏感になり
乗り物酔いのような胃のムカつき・・・
そして、私の不安は的中する
どうしよう・・・
検査薬の両方の空間に浮かび上がる赤紫色の線・・・
神様は、イジワルだ・・・
潤になんて言ったらいいんだろう。
気だるさと熱っぽさで、
うみと、そらが保育所に行ってる間、
ソファーに横になる・・・
涙がでるのは、きっと妊娠のせいで、情緒不安定になってるからだと
自分に言い聞かす
自分の体の不安よりも、潤に対しての想いが先立つ
そして、なにより、小さな命になんの罪は無いことに
さらに不安を覚える
まるで、深い闇に落ちるように、眠気がおそってくる
今は眠ろう
しばらく、眠ると、気だるさは残っていたが、心は少し楽になっていた。
口の粘つきに、不快感を感じ
A「水・・・飲もうかな・・・」
ゆっくり起き上がり、
キッチンに向かった
キッチンの戸棚から、コップをとろうと、手を伸ばしたとき
戸棚の奥で、何か光るものを見つけた
なんだろうと、手を伸ばすと、
ちいさな、ネコの絵が描いてある、ファスナー付きのビニールの子袋に、
なぜか、片方のピアスと小さい小瓶が入っていた
？
その小さなファスナーを開くと。
香水の香りがほのかに立ち込めた
匂いに敏感な私は、
吐き気がおさまらなくなり、トイレに駆け込む
吐きながら、
先ほどの香りを思い出す
どこかで・・・どこかで・・
どこだった？
・・・・
そう、
私が、１度だけ、病室内で看護士さんにあたり散らしたときだ
あの鉢植えから、微かに香っていた、この香り・・・
かおりさん・・・・？
一気にこみ上げる吐き気
乱れる呼吸。
何度かそれを繰り返し
とりあえず、吐ききるものは、吐き出した
かおりさん・・・うちに来たってこと？
私が入院してる間に？
・・・
吐いて少し胃は楽になったが、
今度は、頭から、さーっと、血の気がひくのがわかった
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やすな(プロフ) - 紫姫さんお疲れ様です。途中はたくさんハラハラしたけど、ほんとに感動しました。実話も交えて書いて下さりありがとうございます！ほんとにこのお話だいすきでした。また楽しみにしてます (2016年10月1日 2時) (
レス) id: ac940651f1 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - やこさん» そう言っていただけると、書いてて、よかった＝って思います、書き始めたころは、この話需要あるかなって不安だったんです・・・ (2016年9月20日 8時) (レス) id: 77d256f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆぴさん» ふふふｆ、蜜の味だらけです・・・ある意味あま〜いあま〜い・・・ふふふふ (2016年9月20日 8時) (レス) id: 77d256f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - かなえさん» ありがとうござます、完全ノーカット版に切り替えましたので、はははは、しばｒかうおつきあいいただけたらと思います (2016年9月20日 8時) (レス) id: 77d256f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆなつさん» 潤君の気持ち、次章でもわからないままです・・・すっごく簡単な事なんですけど、２人で、どんどん、ふくざつにしていってるって感じです (2016年9月20日 8時) (レス) id: 77d256f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2016年8月30日 23時
