中途半端 ページ24
「私・・・潤くんのこと好きなの、
だから。どうにかしてあげたいの、
前みたいに、笑顔でいてほしいんだもん、
だから、今すぐ別れてほしいの
奥さん、死んじゃう前に、潤くんが病気になっちゃう・・」
そう言って、すすり泣く声が聞こえる
・・・
「かおり・・・でも、潤くん、子どももいるんだよ」
「そんなの、私が育てるもん・・・
この間、写メみたけど、２人とも、潤くんにそっくりだった
奥さんに似てたら、ごめんなさいだけど。
あんなにそっくりだったら、育てられると思う。
だって、好きな人の子供だもん
それに潤くん、俺の話聞いてくれるの、かおりだけだよって」
え？
……
・・・
・・・・
私は、そのまま、角を曲がらず、引き返し、
エレベーターに乗って、
１階におりた
そうだよね・・・
潤は、まだ２４で
私が死んじゃったら。
もちろん、恋もして、再婚もして、
今より確実に幸せになれるもんね
・・・
私・・・
やっぱり苦しめてるの？
気持ち悪い・・・
どうしよう・・・
なんで、こんな中途半端に、生きてるんだろう
私・・・
気持ち悪い・・・
吐きそう・・・
気持ち悪いよ・・・
そして、
日中、にぎやかな、外来のロビーを抜け、
ゆがんだ視界から。少し眩しい光が見えて
そこまでは・・・ちゃんと覚えてたんだけど・・・
目が覚めた時には、
その日の担当看護師さんが、点滴の入れ替えをしていた
看「どうしたの？逃げ出したくなっちゃった？」
え？
看護師が私をみてにっこり笑いかける
看「大学の方の建物のほうで、見つけたのよ？迷子になっちゃった？」
・・・・
看「ふふふ。でも、そんな時もあるもんね、今、点滴いれてるけど、これは、ただの栄養剤だから。今日は、ゆっくりしててね、」
・・・
看「ご主人にも連絡したから、驚いてたよ〜。すぐに、来てくれると思うわ」
・・・
A「いや・・・」
え？と私の顔をみる看護師
A「すいません・・・今、もう誰にも会いたくないんです・・・」
看「どうした？」
A「誰・・・にも会いたくない・・・お願い・・・出てってっ、
出てって・・・・ください。」
・・・・
そこらへんの枕や布団を壁に投げつけた
なんで、
なんで
なんで、
私は、中途半端に生きてるの・・・・？
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やすな(プロフ) - 紫姫さんお疲れ様です。途中はたくさんハラハラしたけど、ほんとに感動しました。実話も交えて書いて下さりありがとうございます！ほんとにこのお話だいすきでした。また楽しみにしてます (2016年10月1日 2時) (
レス) id: ac940651f1 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - やこさん» そう言っていただけると、書いてて、よかった＝って思います、書き始めたころは、この話需要あるかなって不安だったんです・・・ (2016年9月20日 8時) (レス) id: 77d256f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆぴさん» ふふふｆ、蜜の味だらけです・・・ある意味あま〜いあま〜い・・・ふふふふ (2016年9月20日 8時) (レス) id: 77d256f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - かなえさん» ありがとうござます、完全ノーカット版に切り替えましたので、はははは、しばｒかうおつきあいいただけたらと思います (2016年9月20日 8時) (レス) id: 77d256f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆなつさん» 潤君の気持ち、次章でもわからないままです・・・すっごく簡単な事なんですけど、２人で、どんどん、ふくざつにしていってるって感じです (2016年9月20日 8時) (レス) id: 77d256f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2016年8月30日 23時
