ずっといよ ページ11
嗚咽で・・・とぎれとぎれの言葉を、
聞きとった潤は、ゆっくり座り、私を見つめる
潤「どうした・・・言って・・・A」
・・・・
A「・・・・・」
言えない。。。。言えないよ
言ったら・・・本当に、それが現実だって、思い知らされてしまう気がして
潤「言って・・・俺らずっと一緒だろ？」
・・・
ずっと・・・・一緒？
そんなの・・・ムリだよ・・・
私死んじゃうかもしれないんだよ
ずっとって・・・
ずっとって、何？
止め止めとなく流れてくる涙・・・
A「ごめん・・・ね・・・潤・・・」
潤「何が・・・」
A「ずっと・・・一緒にいられなくなった・・・」
潤「どういうこと？」
A「わ・・・たし・・・癌になった・・・それも限りなくステージ４に近いステージ３Ｂだって・・・」
潤「え・・・・嘘・・・だろ・・・」
潤の目が、細かく動くのがわかる
A「嘘・・・だったら良かったんだけど・・・ごめ・・・ん」
・・・
その時、ふわっと、潤の香りが漂う。
まだ、濡れた髪が、私の頬にあたる
う・・・う・・・う・・
我慢しても、漏れる嗚咽・・・
潤「なんで、謝るの・・・」
A「だって・・・ずっと・・・一緒に入れない・・・」
潤「んなわけないだろ・・・先生はなんて？」
今日、昼間に話たことを、ゆっくりと思いだす。
たぶん、私なりに、ショックだったのか、
記憶が、曖昧で
ゆっくり、ゆっくり、思い出した
A「妊娠してたら、ホルモンの関係で、癌細胞が成長するのが早いんだって言ってた
だから、赤ちゃんをあきらめるか・・・そのまま続行するか、考えなさいって・・・」
・・・
・・・
長い沈黙の横で、
そらが、離れたところで、がしゃーんと、積み木を崩した音がした・・・
潤「あーあ
そら・・・泣くな・・・積み木・・・」
A「・・・うん」
再び沈黙が流れる
潤「・・・A
あかちゃん・・・あきらめよ」
え。。。
潤「俺・・・Aがいなくなることが、
今の俺には考えられない・・・
それに、俺らにはさ、そらがいるだろ？
十分だよ」
潤「だから、お願いだから・・・
ずっと一緒にいよ・・・３人で」
・・・・
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やすな(プロフ) - 紫姫さんお疲れ様です。途中はたくさんハラハラしたけど、ほんとに感動しました。実話も交えて書いて下さりありがとうございます！ほんとにこのお話だいすきでした。また楽しみにしてます (2016年10月1日 2時) (
レス) id: ac940651f1 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - やこさん» そう言っていただけると、書いてて、よかった＝って思います、書き始めたころは、この話需要あるかなって不安だったんです・・・ (2016年9月20日 8時) (レス) id: 77d256f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆぴさん» ふふふｆ、蜜の味だらけです・・・ある意味あま〜いあま〜い・・・ふふふふ (2016年9月20日 8時) (レス) id: 77d256f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - かなえさん» ありがとうござます、完全ノーカット版に切り替えましたので、はははは、しばｒかうおつきあいいただけたらと思います (2016年9月20日 8時) (レス) id: 77d256f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆなつさん» 潤君の気持ち、次章でもわからないままです・・・すっごく簡単な事なんですけど、２人で、どんどん、ふくざつにしていってるって感じです (2016年9月20日 8時) (レス) id: 77d256f3b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2016年8月30日 23時
