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そう言って笑った翔さんとは対照的に
トクンと、私の心は、醜いくらいに複雑な気持ちになった・・
「あ、ちなみに、ベリーナは愛称ね、本当の名前はイザベルっていうんだけどさ
そうと決まれば、ちょっと待って」
そう言って、スマホを取り出し、
電話をかけ始める
そしてすぐに、
電話の向こうから、少し高めの声が漏れてくる
トクントクン
心臓が激しく動く
そっか・・・
そうだよね
私、何浮かれてたんだろ・・・
普通に考えたら、
そうだよね・・・
私は、翔さんがポルトガル語で話しているのを、横で見ていた。
翔さんは、電話で話しながら、
私の手はつないだままで、
暗くて道が悪いところは、
気を付けて歩いてくれる
でも、電話の会話は終わらず
時折、あははとのけぞるように笑ったり、
まじめな顔をしたり
本当は、そんなに長く時間はかかっていないのだけれど
私には、とてもその時間が長く感じた。
そして、ちょうど、車の前についたころ
「Nós voltaremos.」
そう言って、電話を切った
そして、すぐさま助手席の扉を開け
「こっちが助手席ね・・・
覚えました？」
と聞いた
「え・・あ・・・はい」
「おい
そこは笑うとこだろ
あはは」
そう言って、私を助手席に乗せた
車が走り出す
さっき、ここに来たときと、同じ空間なのに、
心のざわつきがまったく違うものに、変わっていた
そして・・・その空間がいても立ってもいられなくなり
「私、ポルトガル来たの、初めてなんです」
車を走らせる翔さんの隣で、話を切り出した、私
「そうなんだ」
「今まで、あちこちに海外に行きましたけど、
見るものが目新しくて。
それに、一人で旅行するのも今回が初めてなんです、
なのに、入国審査はひっかかるし、帰りの飛行機は取り忘れるし、
ホテルもろらずんで
フフ、今思えば、無茶な旅行ですよね・・・
でも、きっと、これがいい機会になった気がします。
そうそう・・・」
なぜか、どんどん言葉が出てくる私
しかも、それが自分でもわかるくらい早口だ
「そういえば今思えば、社会人になって、こんなにも休みを取ることは無かったです。
休みを取る勇気も無かったし、
でも、意外と、取ってしまえば、どうってことないですね、
なんだ、あんなにおびえてたんだろう・・
あ、翔さん、あれは何ですか？」
「ん・・・あ？」
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紫姫(プロフ) - まーちゃんさん» こーなりました・・・あは。それが、紫姫わーーーーるど♪ (2019年6月5日 23時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - あやさん» ドキドキにへにへしながらｗいつもありがとうございます。ちょっと拗らせてみましたｗｗｗ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» 少しスパイス投入してみました。ここから、ラストまで、楽しんでいただけたらと思います。 (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - きゃーーー！ついに進展ですね！どうなるの？翔さんなんて言うの？気になります！！次回も楽しみにまってます。 (2019年6月5日 20時) (レス) id: 8fb0672773 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回ドキドキにへにへしながら拝見させていただいています。いいなぁ… (2019年6月5日 4時) (レス) id: 0f8d7fa212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年5月17日 0時
