地果て海始まる ページ1
翔さんの呼吸が私の耳元で聞こえる
そして、今まで電話では感じることができなかった
その吐息の温度も・・・
トクン
トクン
と、
私の心臓のなのか、それとも、
翔さんの鼓動なのか・・・
それもまた、
電話では、感じることができなかった音だった・・・
さっきまでの過呼吸の発作が嘘のように
少しずつ、自分の状況を把握し始める
私ずっと・・・翔さんにもたれたままだと
思いながらも
離れるタイミングがわからず、
そのままでいる私。
少しだけ、自分がズルいとさえ思えてしまう。
久しぶりかもしれない・・・
いつからだろう
安心して、人に身を預けるなんて
亮介と別れてから・・・違うな。
別れる前から、
仕事で忙しくなったと同時に、強い自分を周りに見せてきたのかもしれない
本当は、泣きたいことも、たくさんあって、
でも、それを見せれば、そこを付け込まれそうな気がして、
いつも肩肘はってきたのかもしれない
なんか、翔さんと出会ってから、いろんなこと気づかされている・・・
特に、自分自身を・・・
見つめなおしてるようだった
「あ・・トゥクトゥク」
そう言って、クスっと笑った翔さん
私が、そのタイミングで姿勢をただし、
窓の外を見ると、
バスと並行して、トゥクトゥクが走っていた。
「せっかくだから、乗ったらよかったかな？どこまで行くか値段交渉して・・・」
「・・・え？」
私は、翔さんの顔を見た
「あはは、ごめんごめん、
実は、行きのバスに乗る前に、
見かけたんだよねAを」
そう言って、口元を人差し指で掻いた
「え？」
もう一度、同じ声を上げる
「いや、かなり絡まれてるから、
あぁ、。どうしよっかなって思って」
「え？
見てたんですか？」
「あぁ、見てたよ・・・」
すると、
クスクスと最初は小さく笑っていたのに、
笑いがこみあげてきたのか、
あははと声を上げて笑う
「ひどい。助けてくれたらよかったのに、
私、本当、困って」
「うん、確かに困ってた
でも、Aは、「ロカまでバスより安い値段で行ってくれるなら、
考えてあげてもいいわ」って言ったんだよね・・・」
「・・・・」
「あはは、そりゃ、彼らも、嫌がるだろうよ、
バスより安い値段で、
あの坂を、登るのなんて、・・・あはは」
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紫姫(プロフ) - まーちゃんさん» こーなりました・・・あは。それが、紫姫わーーーーるど♪ (2019年6月5日 23時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - あやさん» ドキドキにへにへしながらｗいつもありがとうございます。ちょっと拗らせてみましたｗｗｗ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» 少しスパイス投入してみました。ここから、ラストまで、楽しんでいただけたらと思います。 (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - きゃーーー！ついに進展ですね！どうなるの？翔さんなんて言うの？気になります！！次回も楽しみにまってます。 (2019年6月5日 20時) (レス) id: 8fb0672773 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回ドキドキにへにへしながら拝見させていただいています。いいなぁ… (2019年6月5日 4時) (レス) id: 0f8d7fa212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年5月17日 0時
