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そして、ワインを口にふくむ
「おいし・・・」
「だろ？疲れてるときは美味しいもの食べるの、これ鉄則な」
今度は、
とても優しいまなざしで私を見るから、私も恥ずかしくなって、
思わず
頬を手で触れると
「ん？どうした？」
「あ、いえ、ちょっと熱くて・・・」
「んなわけ無いだろ？ははっ
結構、快適温度だと思うけど」
とまるで、意味を含めるかのようにからかう
そして急に
「ところで、さっきの話に戻るんだけど、
帰りの便、取ってないっていったけど・・・大丈夫？」
と、話をもどした
あ・・・そうだった
「普通は往復でとらない？」
「・・・実は、そこまで、本当、頭回ってなくて、
なので
入国するときに、帰りの便は？
と聞かれて、
実は入国審査でひっかかりました」
というと
「まじかぁ
とりあえず、それ、どうにかしといたほうがいいかな？
まぁ、あととで、その件については話し合おうか」
「話あう？」
「ん？そう、
帰るか帰らないのか？」
「それは・・・もちろん帰ります」
くくくと、笑った翔さん
その言葉がどっかひっかかり
「あれ・・じゃあ、翔さんは、帰らないんですか？」
と聞くと
「あぁ、俺？俺は、またすぐに仕事にもどらなきゃだから・・・」
「トルコ？」
そう聞くと
「あぁ、正解」
と、淡々と答えた
「いつですか？」
急に、なんだか、がっかりした気がして
思わず聞いてしまった
「うーん、気分次第？」
「うそ・・」
「本当」
・・
・・・
気分次第って・・・
「あぁ、そんな顔しないの・・・」
「してませんっ」
「っていうか、自分が今どんな顔してたかわかってんじゃん」
そう言って、ワインをゴクリと飲んだ翔さん
「・・え？」
「本当、おもしろいね、Aは・・・
ほら、食べようぜ」
と、フォークでつつく
出会った間もないのに
限られた時間しか残されてないと知り
私は、さっきまでのワクワクとは違って、急にツンと寂しくなった気がした
でも、それを悟られないように、
私も、魚介をフォークでつつき口に運ぶ
トマトの酸味が、口にいっぱいに広がったけれど
私は、それを
なかなか飲み込むことができなかった・・・
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紫姫(プロフ) - まーちゃんさん» こーなりました・・・あは。それが、紫姫わーーーーるど♪ (2019年6月5日 23時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - あやさん» ドキドキにへにへしながらｗいつもありがとうございます。ちょっと拗らせてみましたｗｗｗ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» 少しスパイス投入してみました。ここから、ラストまで、楽しんでいただけたらと思います。 (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - きゃーーー！ついに進展ですね！どうなるの？翔さんなんて言うの？気になります！！次回も楽しみにまってます。 (2019年6月5日 20時) (レス) id: 8fb0672773 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回ドキドキにへにへしながら拝見させていただいています。いいなぁ… (2019年6月5日 4時) (レス) id: 0f8d7fa212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年5月17日 0時
