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「お仕事ですか？」
「あぁ、いや、
Aの帰りの飛行機のチケットを調べていた・・・」
「・・・え？」
帰りのチケット・・・
それが、なんだかさらに私を遠ざけているかのように感じてしまう
「あ、いや、このまま、勝手にどうぞってわけには、いかないから・・
帰りの便ぐらいは、ちゃんと用意しておいた方がいいかなって・・・
その方が、俺も安心するし」
「・・・取れましたか？」
こんなにも、
夜が静かだとは感じたことがなかった
ただただ、静寂
「・・・いや、取る前に、
足音が聞こえたから・・・」
「・・」
「ほら、あの窓」
そう言って、顎で、建物の端を指す
「あそこ、俺の部屋なんだけど、
プールのライトが付いたから・・・見てた」
「・・・え？」
そう言って、翔さんは、鼻から、ふーっと息を吐いた
「なんだかね
人魚姫を思い出したよ」
「・・・」
私は、
ここに来てから、ずっと見られていたのかと思うと、
急に、悪いことをしていたのがみつかってしまったかのような思いになった
「人魚姫・・・ですか？」
「あぁ、プールサイドにいる君が・・・ね」
そう言って笑う
人魚姫って・・・
私はそのストーリーを思い出す
確か嵐で難破した船から助けた王子を思い
自分の声と引き換えに、
尾びれを足に変えてもらい、
王子に会いに行くんだけれど、
結局、王子は何も話さない人魚姫ではなく、
別の国の王女と結婚し・・・
人魚姫は、海の泡になってしまう・・・
「私は・・・人魚姫じゃないです・・・」
人魚姫は、声の出せなかったために、
自分の思いを伝えることができなかった・・・
人魚姫の悲しさは、海の泡になったことじゃなくて・・・
王子に気持ちを伝えられなかったこと・・・
「ん？例えだよ・・・」
そう言って私を見た翔さんに
「私は人魚姫じゃないです・・・」
・・・
そう、私は人魚姫にはならない・・・
「好き・・・
私、翔さんのことが・・・好きです」
そう言って、私はすぐそばにいる
翔さんの唇にそっと自分の唇を合わせた
・・・
人魚姫は・・・キスをしたらどうなる・・・・んだっけ・・・
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紫姫(プロフ) - まーちゃんさん» こーなりました・・・あは。それが、紫姫わーーーーるど♪ (2019年6月5日 23時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - あやさん» ドキドキにへにへしながらｗいつもありがとうございます。ちょっと拗らせてみましたｗｗｗ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» 少しスパイス投入してみました。ここから、ラストまで、楽しんでいただけたらと思います。 (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - きゃーーー！ついに進展ですね！どうなるの？翔さんなんて言うの？気になります！！次回も楽しみにまってます。 (2019年6月5日 20時) (レス) id: 8fb0672773 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回ドキドキにへにへしながら拝見させていただいています。いいなぁ… (2019年6月5日 4時) (レス) id: 0f8d7fa212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年5月17日 0時
