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「荷物どこにある？駅？」
「・・・はい」
そう言って私の手を再びつなぎ
シントラ駅に向かった・・・
私はなんだか、悪いことしてしまった気がして、
何も話しかける事ができなかった
「・・・で、どこ？そのロッカーは？」
「えっと・・・」
私は、たくさん人が行き交う中を見渡す
朝、ロシオ駅から、ここシントラに到着したときのことを思い出そうとするけれど
今、駅から入ってきた風景と、
全く真逆になっていたため、
一瞬、自分がどこから来たのかわからなくなった
さらに、
翔さんをよたせているというプレッシャーが、私の心を、余計に不安にさせた
「・・あ」
考えようとしても真っ白になってしまう
すると
「大丈夫・・・別に、俺は怒ってないよ
ゆっくりでいいから思い出して」
そういってくれたものの、申し訳なくて、焦ってしまう
すると、目の前に、香水の看板が目に入り
「あ・・・」
そうだ・・・あの看板の近くだと思い出す
「思い出した、良かった行こう」
と
私が、歩く方向に、翔さんも合わせて、歩き出した
そして、ようやく、見慣れたそのロッカーの前で私は、
カバンから、鍵を出し、
スーツケースを取り出した・・・
「貸して？」
そう言って、翔さんは、私のスーツケースを、
今度は、右手に持ち、私の手を左手に持ち替えた
「・・・あの」
このまま、この荷物をもって、電車にのるんだろうか
私は、そのまま、翔さんに連れて行かれるがまま、合わせる
翔さんは駅構内を慣れたように歩いていた
そして、
改札を通り過ぎ、
切符売り場を通り過ぎた
え・・・
そして、そのまま付いて行きながら
翔さんが今から行こうとしているところがなんとなく想像がついた
・・・
ホテル・・・とってくれたんだ・・・と
本当それが申し訳ない気がしたのと同時に、
これから一緒に過ごすはずの時間が、
このホテル探しのせいで、少なくなってしまったことの残念さが
気分を少し下降させた
そして、ついに駅を出て、
調度、駅の裏側に出る
時折、
石畳でスーツケースが、バランスを崩したのを、
翔さんが右手で、持ち上げる
その腕は、とても男らしく、服の上からでもその腕の形がわかった
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紫姫(プロフ) - まーちゃんさん» こーなりました・・・あは。それが、紫姫わーーーーるど♪ (2019年6月5日 23時) (
レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - あやさん» ドキドキにへにへしながらｗいつもありがとうございます。ちょっと拗らせてみましたｗｗｗ (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
紫姫(プロフ) - ゆめさん» 少しスパイス投入してみました。ここから、ラストまで、楽しんでいただけたらと思います。 (2019年6月5日 23時) (レス) id: 126fa04e95 (このIDを非表示/違反報告)
まーちゃん(プロフ) - きゃーーー！ついに進展ですね！どうなるの？翔さんなんて言うの？気になります！！次回も楽しみにまってます。 (2019年6月5日 20時) (レス) id: 8fb0672773 (このIDを非表示/違反報告)
あや(プロフ) - 毎回ドキドキにへにへしながら拝見させていただいています。いいなぁ… (2019年6月5日 4時) (レス) id: 0f8d7fa212 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：紫姫
| 作成日時：2019年5月17日 0時
