【ヒロアカ】愛されたかった？ (ページ2)

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1話ページ2

「ただいま」

シンとした家誰もいないのかな

「あれ…？」

机に一枚の紙があった

『カツキ、Aへ朝言うのを忘れていたけど、実は母さんと父さんは今日から一週間温泉旅行に行ってきます。出久くんのお母さんがペアチケットくださってね、二人で行くことにしたの。ということで、二人で一週間家の事をやってね。喧嘩したらお土産なしだから！』

「うわぁ…」

あのクソババァぶっ殺す

なんでよりにもよってお兄ちゃんと一緒なんだよ一人の方がまだマシだし

お兄ちゃんが作った物食べたくないし

出久ん家行こう

制服を脱いで私服に着替える

出久とは仲が良い

お兄ちゃんは出久を嫌ってる

無理もない

私だってお兄ちゃんより凄かったら多分同じだと思う

きっと同じ劣等生だから、出久が無個性だから

「…早く行こ」

料理を教えてもらうついでに勉強も一緒にしよう

私はリュックに教科書とノートとペンケースとメモ帳を入れて靴を履いた

『ガチャ』

…最悪

爆「…ただいま」

「………」

この世で一番嫌いな人

私は目も合わせないで立ち上がった

「…テーブルの上、見といて」

爆「A」

「じゃ」

少し乱暴にドアを閉めた

7月の風は、何故かとても冷たかった