佐野玲於なんて大嫌い

episode15 ページ16

玲於side
亜嵐くんに呼び出され学校に戻ってきた



よくよく考えれば、別に明日でも良かったじゃねぇーかってイライラしてきた



その時、角を曲がった先で誰かとぶつかった



下校時間過ぎてるし



他の生徒は全員下校しているから



ぶつかったのは亜嵐くんか、裕太くんだと思って



玲於 「おい！いってぇーな！」



って怒鳴った



すると



A 『ご、ごめんない』




ん？女の声？



A 『えっ？』



玲於 「あっ」



A 『な、なんで？……』



ヤバい、バレた



玲於 「あー！これも全部亜嵐くんのせいだ！本当の俺がこれ、優しくて親切なやつなんかじゃない」



よりによって、五十嵐に知られるなんて



それに、事故とはいっても、倒してしまった



玲於 「さっきは、怒鳴って悪かったな。立てるか？」



だが、なかなか立とうとしない



A 『立てない泣、さっきひねっちゃっ
て』



おまけに、怪我させるなんて



俺、サイテーだな



玲於 「マジかよ、とりあえず俺の背中乗って」



A 『で、でも……』



玲於 「いいから乗れつってんだよ」



A 『うん…』



あぁー、なんでこんな言い方しかできねんだよ



つぅーか、なんで、五十嵐に本当の俺を知られたくなかったんだ？



別に女子なんて、みんな同じなのに



なんで、この女はこの前も今回も特別に感じるんだ？



こんなことを考えていると体が熱くなってきた気がした

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