検索窓
今日:2 hit、昨日:0 hit、合計:49,549 hit

短期間での順位、ありがとうございます。  因みに、題名だけでの感謝となってしまい申し訳ありません。中身はお話です。 ページ3

ある日の昼下がり

「んー、翔真。 一寸私出掛けてくるから、何かあったら連絡して」

仕事も終わったし、久しぶりに諭吉さんに稽古をつけてもらおうかな。

「解りました。 でも、どちらへ?」

「ん? 師匠のところ」

「A様の、師匠?」

「うん。 かっこよくて強くて優しくて、猫が好きで、仲間思いで、イケメンで・・・

  凄い人!」

あんな幼女嗜好の父親よりよっぽど頼りになる存在だよね。

「A様の師匠なんて、とっても凄い方なんですね」

翔真が感心したように頷きながら言った。

「うん。 じゃあね」

「はい! 此処は俺に任せてください。 そういえば、歩君が見当たらないのですが?」

「歩なら今日はね・・・。 あ、中也の教育」

「嗚呼、中也君のですか。 太宰君は?」

「まあ、治はお父様が直々にするよ。 治をあわよくば、後継者にしようとしてるからね」

右腕として使いたがってるねぇ

「そうなんですか? A様ではなく?」

「まあ、私はいろいろあって、ね」

探偵社にいきたいし。

「そうですか」

不思議そうな顔をしたものの、それ以上突っ込んだことは聞かずに仕事に戻る翔真。

「・・・つかぬことを聞くけど、翔真は若し、私がマフィアを抜けたりしたら、如何する?」

「如何する? とは、一体?」

「うん、此処に残るか、私についてくるか・・・。 それとも、また別のところに行くか」

そう言うと、翔真は口をゆっくりと引き締め、私が言った言葉を懸命に理解しようと咀嚼しているように見えた。

「申し訳ありませんが、俺には理解ができません。 まさかとは思いますが、マフィアを抜けようなどと考えていらっしゃるのですか?」

早口で捲し立てる翔真。

「いや、そういうわけじゃないよ。 ただ、この間テレビで、子供は親が離婚した時に母親か父親、何方についていくのかってのをやってて、気になったんだ」

  苦しいかな? 此の言い訳

「そ、そうだったんですか〜。 吃驚させないでくださいよ〜。

 俺は、一生Aさまについてゆきますので。 その、いくらAさまでも、マフィアを抜けたりしたら、裏切り者として処分されるんじゃないかと心配で・・・」

私は翔真の豹変ぶりに吃驚したけどね。
  そんなに心配してくれてたなんて・・・

「心配してくれてありがとう、翔真。 じゃあ行ってくるね」

「はい」

武装探偵社→←中原中也



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.5/10 (53 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
113人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

なすび(プロフ) - 猫夜桜((シラキさん» いや、それほどでもないですよ。 有難うございます! (2019年1月21日 16時) (レス) id: 5cd55af429 (このIDを非表示/違反報告)
猫夜桜((シラキ(プロフ) - おっふ………おっふ………、とずっと言ってましたwいやもう本当に可愛いかっこいい好きおっふ← (2019年1月21日 14時) (レス) id: 4588ab3ba5 (このIDを非表示/違反報告)
なすび(プロフ) - 白波心さん» ありがとうございます。頑張ります! (2018年10月12日 7時) (レス) id: c91b5315aa (このIDを非表示/違反報告)
白波心(プロフ) - 頑張って下さい。私もたまに、オリフラの事忘れて怒られます。 (2018年10月11日 20時) (レス) id: 4a6ed9dad0 (このIDを非表示/違反報告)
なすび(プロフ) - 琥治*こはる*さん» ありがとうございます!、また、フラグまで気にかけていただき、本当に感謝です。これからもお付き合いのほど宜しくお願いいたします。評価、ありがとうございます (2018年10月1日 20時) (レス) id: b6afd4fed3 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:なすび | 作成日時:2018年10月1日 19時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。