A・パニック！【all】11 ページ23
『...ゾム君』
zm「ん〜？」
『盛ったね？』
私がそう言うと、ゾム君の頬擦りがピタリと止まる。
視線を顔へと向けると、彼は私から目を逸らしながら、大量の冷や汗をダラダラと掻いていた。
流石に爪は立てられない為、肉球で彼の顔を挟み、私の方へと向かせる。
zm「んむっ！？」
『ゾム君、いつ、薬を飲ませたの？』
zm「...夜、A様が寝た時デス...」
『一緒に寝たいって言ったのは、薬を飲ませたかったから？』
そう問いかけると、彼はぎこちなく頷いた。
道理で下を向いていた訳だ、彼は私に隠し事が出来ない。その為に表情を伏せていたのだろう。
溜め息をつくと、彼は肩を震わせた。
zm「っで、でも！俺も一緒やから！どんな姿でもA様が、すっ、好きやからっ！...動物になったA様も見てみたいって欲が出てしもて...ごめんなさい」
『うん、後半が本音だね？そして、私のお腹モフモフしながら言う言葉では無いよね...？』
zm「きもちぃ」
『もう...』
ゾム君は私を持ち上げたまま、また頬擦りをしたり、顔をお腹に埋めて猫吸いしている。
嫌ではあるが、こんなに彼の嬉しそうな声を聞くと突き放せない。惚れた弱みを実感して、私はまた溜め息をついた。
その後、猫派のショッピ君やトントンさんに触らせて欲しいと言われ、全力で拒否するゾム君が居たのは...また、別のお話。
_____________
【おまけ】
同時刻、運営国会議室前。
side radda
rd「...ちのーん？」
ci「...はい」
gt「ちーの？」
ci「...はい」
会議室の扉を背にして、俺とぐちつぼの顔は青ざめていた。
二人して脚の力をめいっぱい入れて、扉に体重を掛けまくる。
理由は、この会議室の中にあった。
ﾋﾞﾁｬｯ！ﾋﾞﾁｬｯ...！
何か水音のようなソレと同時に、扉の隙間から“紺色の大きな蛸の足”がぬるりと這い出る。
cn「らっだぁ〜、チーノく〜ん、ぐちつぼぉ〜。開けてよ〜」
その冒涜的な光景の中、間延びしたコンちゃんの声が届いた。
rd・gt「「何しでかしてんだこの目玉焼きぃぃぃい！！」」
ci「ｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞｱﾞゴメンナサイィ！！！！」
水色の毛並みをした梟になったチーノは、涙目になって謝り始める。その周りには、金色の豚・赤い毛玉・そしてブーツを履いた恐竜みたいな緑色の奴がいた。
...レウは動物なのか？ミドリは、なんか足が速そうな見た目してんなぁ。
人間なのは俺とぐちつぼだけ。
どうしてこうなってしまったのかは、昨日に遡る。
サンタクロース？【zm・arm】1→←A・パニック！【all】10
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1395人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を見ている人にオススメ
「wrwrd」関連の作品
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
雪宮 - 来斗牙さん» 私もチカゲさんと同じでTwitterをしていない民なので助かります...!!もし公開される予定がありましたら楽しみに待っています!!(割り込み失礼致します) (10月16日 2時) (
レス) id: 24c7afdf4d (このIDを非表示/違反報告)
チカゲ(プロフ) - 来斗牙さん» 返信、ありがとうございます！もし、その時が来たら読みます!! (7月28日 21時) (レス) id: c5f0910547 (このIDを非表示/違反報告)
来斗牙(プロフ) - チカゲさん» 初めまして、コメント有難う御座います。パスワードの方は完全に開く、というのは晒しの件もあり今の所考えておりません。しかし、一定期間だけパスを解除する期間を設けようとは考えております。その時はよろしくお願い致します。 (7月27日 19時) (レス) id: 0bca2ea70a (このIDを非表示/違反報告)
チカゲ(プロフ) - 読み返したくなり、戻ったらパスワードが必要になってました。Twitterをやっていないので、パスワードを聞くことができません💦パスワードをはずす予定は、ありますか？もし、よろしければご返答よろしくお願いします。 (7月26日 22時) (レス) id: c5f0910547 (このIDを非表示/違反報告)
あむまめ - 読み返したくなって帰ってきたら、パスワードが必要に💦Twitterで聞きたいのですが、フォロー外だとDM送れませんでした。リットリンクを読んだことを伝えたいのですがどのようにしたら良いでしょうか？教えてほしいです。よろしくお願いします (7月18日 15時) (レス) id: 52d4f72f43 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
