第89話 もしかして ページ42
side tonton
kr「此方が、宿泊部屋の通りになります」
ng「わぁ...！」
『流石、広いですね...』
クロノアさんに連れられ、俺達は比較的扉の多い廊下にやってきた。
城内にほぼ宿泊施設と変わらないレベルの部屋数を確保しているのは、恐らくこの国くらいだろう。
おもてなしの心遣いがあるというか...基本的に、
そんな事をしみじみ考えていると、クロノアさんが此方に向き直った。
kr「それで...えーっと。皆さんは三人で一つの部屋お使いになります？それとも別々ですか？」
tn「......あっ」
その言葉を聞いて、俺は一気にドバッと冷や汗が出て来る。
し...寝室の事、考えてなかったぁーーー！？
ど、どどどどないしよ！？確かに旦那と嫁の関係やけど、そういうの早いんとちゃうか！？
別々の方が良い？いや、でもAさんとか人間的に、寝床が一緒じゃない夫婦ってどうなん！？
あぁぁ、人間のそういうの、もっと詳しく調べとけば良かった...っ！！
俺の脳内がそんな風に焦っている時、ニグ君が手を挙げた。
ng「俺はA様の従者なので、同じ部屋の方が良いです！」
『そうだね...それを考えると、私もトントンさんと同じ部屋の方が良いか...あ、三人同じ部屋でお願いします』
kr「あ、了解です〜」
tn「...えっ」
二人があっさりと同室を肯定すると、クロノアさんは近くの部屋を開ける。そこはかなり広い部屋でベッドが二つ対一つで向かい合うように設置されていた。
kr「此処を使ってください。洗面所や浴室は奥の方にあって...あ、ベッドはカーテンで全部仕切りが作れる様になってます」
『あ、本当だ...お気遣いありがとうございます』
ng「素敵な部屋ですね！」
俺がポカンとしている内に、ニグ君はベッドに近付き、手で弾力を確かめては目をキラキラとさせている。一方、Aさんはクロノアさんに何が確認を取っているようだ。
『あの、出来たら、で良いのですが...トラゾーさんとお話をしてみたくて...』
kr「あー、成程。分かりました、本人が帰って来たら伝えてみますね」
『よろしくお願いします』
kr「では、俺はこれで失礼します〜。夕食の時間になったらまたお伺いしますね」
そう言うとクロノアさんは一礼をした後、退出する。
Aさんとニグ君は和気藹々と室内確認を始めていた。
...え、もしかして意識しとったの...俺だけぇ...？
俺の呟きは空気に熔けていった。
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まる(プロフ) - やっぱり“なる”様だったんですね、最初の直感当たってたの嬉しww 魔王も神も、u先やネタに関しても、来斗牙様の作品は伏線が分かりやすい上に、パッと分からなかった伏線もすぐ回収してくださる為ストレス無く楽しめています。更新、楽しみにしております! (10月13日 14時) (
レス) @page43 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - お久しぶりの更新、とても嬉しいです！ｱﾚ…魂の…ランタン…？まさかダンジョｎ(( (2023年4月1日 11時) (レス) @page43 id: 2d3cfb07c5 (このIDを非表示/違反報告)
sugeeee - 世界観がとてもかっこいいです！…外の神と魔王が全く分かりません……。 (2023年3月10日 14時) (レス) @page38 id: 1906228508 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - 外の神と魔王が察せる件について (2022年12月1日 21時) (レス) @page41 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
ナイトジャー(プロフ) - 久しぶりにきたら投稿されててこれまた内容が素晴らしくて色々大変です(語彙力無)peさんとsnさんの掛け合いとか本当にありそうですもんね…。ネタのぶっこみ方が本当に尊敬します。 (2022年11月12日 20時) (レス) id: 8b9e251ed3 (このIDを非表示/違反報告)
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