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第60話 召喚者の話 ページ13

 
 
or「えっ!?Aさん二十代なんですか!?」
『やっぱ驚かれるんですね、コレ』

訓練場に向かう途中、四人で少しばかり話している時、年齢の話になっておらふくんに驚かれる。
それを見たぼんさんは、前の私と同じ様にキョトンとしていた。

bn「そんなに驚く?俺は見た目通りだと思うんだけど...」
or「はぁ!?マジで言って...ん?待って?じゃあ、ぼんさんって幾つなんすか...?」
bn「俺ぇ?42だけど...あれ、言ったこと無かったっけ?」

ポリポリと頬を掻きながら答えるぼんさんに、おらふくんは頭に石でも落ちてきたかの様に固まってしまう。
「え...年下...?ぼんさんが...!?」と小さく何度も呟き、身体をわなわなと震わせていた。

...そうか、今まで年上だと思ってた人が年下だって判明すると、人ってこんな感じになるんだ...。

それにしても、ぼんさんが不思議そうにしているという事は、彼は魔界の成人年齢が二百だという事を知らないのだろうか。
私よりは、先に魔界(此方)に来ている筈なのに。

ng「ぼんさんはいつ魔界に召喚されたんですか?」
bn「いつだっけ、細かい数字覚えてないけどー...まぁ、十年は経ったんじゃないかな。俺三十路だったし」
『そうなんですか...その、帰る方法って』
bn「探したけど...まぁ、この通り」

ぼんさんは苦笑する。彼が今、此処に居るという事...それは帰れなかったという事だ。

 

...やっぱり、外の神以外は往復出来ないんだ。

bn「まぁでも、住めば都って奴?大変だけど楽しいし、今更帰れても俺の居場所なさそーだし。Aちゃんにも会えたしね!」
『ぼんさんは、私が初めて会った人間なんですか?』
bn「初めてって訳じゃないよ。でも、女の子は少ないからマジでねぇ、レアなのよ」
ng「男性の方が多いんですね」
or「...多分、加護の軍事利用とかもあるからやないですか?人間って頑丈じゃないって聞きますし」

復活したおらふくんの言葉に、私は納得する。
確かに、加護の種類によっては戦いに有利になりそうだし、それだったら体格とかも考えて男性を召喚した方がお得だ。

...やっぱり、ぼんさんもそうなのかな?

 

そう考えている内に、私達は訓練場に着く。
他の訓練兵の邪魔にならぬ様端っこの開けたスペースに行くと、おらふくんが手を叩いた。

or「よしっ。じゃあ何から始めようかなぁ...そうだ、まず練習場用意せなっ!」

 
そういうと、彼は手を頭上に掲げ、指をパチンと鳴らした。
 

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作品ジャンル:恋愛
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まる(プロフ) - やっぱり“なる”様だったんですね、最初の直感当たってたの嬉しww 魔王も神も、u先やネタに関しても、来斗牙様の作品は伏線が分かりやすい上に、パッと分からなかった伏線もすぐ回収してくださる為ストレス無く楽しめています。更新、楽しみにしております! (10月13日 14時) (レス) @page43 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - お久しぶりの更新、とても嬉しいです!アレ…魂の…ランタン…?まさかダンジョn(( (2023年4月1日 11時) (レス) @page43 id: 2d3cfb07c5 (このIDを非表示/違反報告)
sugeeee - 世界観がとてもかっこいいです!…外の神と魔王が全く分かりません……。 (2023年3月10日 14時) (レス) @page38 id: 1906228508 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - 外の神と魔王が察せる件について (2022年12月1日 21時) (レス) @page41 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
ナイトジャー(プロフ) - 久しぶりにきたら投稿されててこれまた内容が素晴らしくて色々大変です(語彙力無)peさんとsnさんの掛け合いとか本当にありそうですもんね…。ネタのぶっこみ方が本当に尊敬します。 (2022年11月12日 20時) (レス) id: 8b9e251ed3 (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:来斗牙 | 作者ホームページ:なし  
作成日時:2021年12月7日 15時

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