第59話 特別講師 ページ12
side nigu
幹部の皆さんから外の神の事を聞いた俺は、グルッペン様との話を思い出す。
“彼女の賽は...外の神の手にある”
あの言葉が、頭の中をグルグルと回り始めた。
どうして、グルッペン様はあんな言い方をしたのか。
それに“賽”とは何なのだろう。そのままで言えばサイコロの事だが、何かの比喩かも知れない。
...でも、何だろう。外の神の話を聞いてる間ずっと、何か、頭にノイズが走っている様な...?
まるで、脳が...何かを
ng「(...今、考えても仕方ない...か)」
一先ずは、A様の身の安全を優先しよう。
そう結論を出し、俺は一つ深呼吸をした。
_____________
次の日、私とニグは一日だけ訓練を休んだ。
その理由は、本日、おらふくんがスケートを指南しに来てくれるからである。
『えっと、時間じゃそろそろだね』
ng「そうですね」
暫く正門で待っていると、遠くからエンジン音の様なものが聞こえ、其方に顔を向ける。
すると、次第に自動車の様な四輪の乗り物に乗ったおらふくんが見えた。
...おぉ、なんかスタイリッシュだ...。
or「おーーーい!ニグさーん!Aさーん!」
ng「おらふくん!」
『おらふくん、お久しぶりで』
bn「Aちゃーーーん!!会いたかったよぉーーー!!」
『...あれ、ぼんさんも?』
正門手前で止まった乗り物には、おらふくん。そして、助手席にぼんさんが座っていた。
ぼんさんは私を見ると、満面の笑みで近付いてきており、そんな彼を見たおらふくんは呆れた様な表情で溜息をついている。
or「はぁ...僕が一人で行くのが心配だなんて言って着いてくるから、何やろと思ってたけど...そういう事すか」
bn「うっ、良いじゃん別に!この為に、今日の分の仕事は終わらせたんだし!」
or「仕事に煩悩挟まんといて下さいよ...」
おらふくんはまた溜息をついた。
...苦労人なのかな?いや、苦労
そう考えている内に、彼は顔を上げ、私とニグの方を見る。
or「すみません。おまけ付いてきちゃったんですけど、いいですか?」
『えっ、あー...私は大丈夫ですよ?』
ng「俺もです」
or「ありがとうございます!後、敬語じゃなくて良いですよ!...おほんっ、それじゃあ何処か広い所に案内お願い出来ます?」
少しキリッとした表情のおらふくんと、しょんぼりした様子のぼんさんを連れ、私達は訓練場の空きスペースへと向かった。
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まる(プロフ) - やっぱり“なる”様だったんですね、最初の直感当たってたの嬉しww 魔王も神も、u先やネタに関しても、来斗牙様の作品は伏線が分かりやすい上に、パッと分からなかった伏線もすぐ回収してくださる為ストレス無く楽しめています。更新、楽しみにしております! (10月13日 14時) (レス) @page43 id: dba6e6f19e (このIDを非表示/違反報告)
mii(プロフ) - お久しぶりの更新、とても嬉しいです!アレ…魂の…ランタン…?まさかダンジョn(( (2023年4月1日 11時) (レス) @page43 id: 2d3cfb07c5 (このIDを非表示/違反報告)
sugeeee - 世界観がとてもかっこいいです!…外の神と魔王が全く分かりません……。 (2023年3月10日 14時) (レス) @page38 id: 1906228508 (このIDを非表示/違反報告)
トめAと@カド松(プロフ) - 外の神と魔王が察せる件について (2022年12月1日 21時) (レス) @page41 id: 8b7bdbc23e (このIDを非表示/違反報告)
ナイトジャー(プロフ) - 久しぶりにきたら投稿されててこれまた内容が素晴らしくて色々大変です(語彙力無)peさんとsnさんの掛け合いとか本当にありそうですもんね…。ネタのぶっこみ方が本当に尊敬します。 (2022年11月12日 20時) (レス) id: 8b9e251ed3 (このIDを非表示/違反報告)
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