第７話 不思議な悪魔 ページ8
『うーん、どうしよ』
翌日、仕事を済ませて昼休憩を取った私は、食堂で一人唸っていた。
トントンさんから手渡されたカタログと睨み合っていると、肩を叩かれる。
ut「何しとん？難しい顔して」
『あっ、大先生』
ut「折角可愛ええ顔しとんのに、台無しやで？」
振り向くと、そこに居たのは大先生だった。
インキュバスという種族の癖なのか、甘ったるい言葉を言いながら、大先生は私の隣に座る。
...うわぁ、凄い洗練された動きだった。インキュバスヤバい。
ut「えっ、何その顔。どういう感情？」
『いや、何でも。今、使い魔を見ていたんですよ。トントンさんから勧められたので』
誤魔化す様にカタログを見せると、大先生はそっちに意識が言った様で、追求しなくなる。
チョロい。
ut「使い魔かぁ...成程トントン。考えたな」
『大先生もいますか？使い魔』
ふと気になった事を口に出すと、大先生の挙動がピタリと止まる。
不思議に思い、少し顔を覗き込んでみると、彼の表情は何処か青ざめていた。
...え。
『大先生？あの、何か...？』
ut「っえ...あ、いや何もないわ。えっと、使い魔ね。俺は居らんよ、要らんし」
『そう、ですか』
ut「正直、好みで選んでええと思うよ？契約さえすれば、向こうは従ってくれるから」
「そんじゃ、またな」と言って、大先生は食堂から出て行ってしまう。
彼の急な態度の変化にも驚いたが、それよりも。
『...随分と、
あの挙動は、都合の悪い事を隠蔽していた前の上司に似ていた。
けれど、大先生のあれは自分勝手と言うよりは、踏み込んで欲しくない所に壁を作っているだけの様に感じる。
...なら、あんまり聞かない方がいいか。
今までもそうして来た為、私はそっとしておく事にした。
_____________
side utu
Aちゃんから離れ、俺は自室に駆け込む。
扉を閉め背を預けて、深く息を吐いた。
ut「っ...ふぅ。危なかった...今日、まだ餌やってなかったし」
手を軽く空に翳す。
そこで小さな爆発が起これば、その場に大きなタヌキ型の獣が姿を表した。
「グルルル...」
ut「スマンな■■君、あの子はダメなんだよ。■■君からしたら、ヤバいくらいのご馳走なんやろうけどさ...」
ut「■■■さんに...
そう言うと、■■君は苦い顔をする。
暫くすれば、諦めた様にフンッと鼻息を鳴らし、俺はそれを見て息をついた。
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つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
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