第６話 忙しい上司 ページ7
トントンさんのネーミングセンスが少し不思議な事が分かった所で、私はゴットンを触らせてもらう事にした。
「プギィ」
『よしよし...羽根フワフワですね』
tn「せやろ。大人しいし、ええ子なんですよ」
私の言葉に、トントンさんはまるで自分の事の様に、笑顔を浮かべて喜んでいた。
きっと、ゴットンは彼にとって大切な相棒なのだろう。
...まぁ、
暫く触っていると、彼は少し視線を上にしてから指を鳴らす。
その音が鳴ると目の前に小さな爆発が起こり、瞬きをした次の瞬間には、彼の手に一冊の雑誌が握られていた。
tn「コレ、使い魔のカタログになります」
『あ、もう本当にペットみたいな感じで売られてるんですね？』
カタログを受け取り、軽く目を通してみる。
そこには犬や猫等、人間界でも見る様な形状の生物や、ユニコーンやスライムまで様々な魔獣が記載されていた。
『はぁ、本当に魔界って感じのラインナップだなぁ...』
tn「多分扱いやすいのは、体格が小柄な魔獣ですすね。大きい奴やと、制御大変なんで」
『小柄、ですか。小柄な魔獣...うーん』
カタログを捲り、数多くの魔獣を見てみるが、基準等が分からない為に頭を悩ませる。
ゲームとかだったら性能とか好みで選んだりとかするけど、実際に護ってもらうって考えると...。
『えーっと...どの子が、良いんでしょうか？』
tn「え？...あっ、今すぐにって訳やないですから！ゆっくり決めたったらええですよ」
私が困っているのが分かったのか、トントンさんは慌てた様にそう返す。
...本当に良い上司だなぁ、この豚さんは。
tn「カタログは差し上げますんで、決まった時に言って下さい。ソレで____」
ビーッ！ビーッ！
突如、城内に警報が鳴り響く。
その音に驚いていると、トントンさんの方から深い深い溜め息が聞こえてきた。
tn「またアイツらっ...クソッ！」
『あ、あの。何が...』
tn「城に破損部分が出ると、この音が鳴る様になってて...敵襲用に設置したもんなんやけど。ウチは大抵...その、内ゲバで...」
『内ゲバ』
tn「はい...ちょっと
そう言うと、彼は鉄製の大剣を出現させて足取り重く部屋を出る。
その背中は歴戦の戦士の様に、業を背負っている様に見えた。
『...君の相棒は大変だね』
「プギィ...」
ゴットンの声が、少し渋く聞こえた。
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つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
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