第25話 絶望詐欺師 ページ26
何時までも私が自分の所に寄ってこないのが不思議だったのか、目の前のチーノと言った青年は、梟の時のように首を傾げる。
ci「あれ？えーっと、夏梅Aさんですよね？トントンの嫁さんで、人間の...」
『...はい、そうです』
ci「だよねぇ」
会話はそこで暫く止まった。
私も相手も特に動かず、一定の距離を保っている。そんな時でも、街の方向では爆発音が幾つか鳴り、ドラゴンの断末魔が聞こえてきていた。
...向こうも討伐し始めたのかな？
ci「おっ、あの
『...はい』
ci「...なんで、近寄って来てくれないんですか？」
『...まぁ、初対面ですから』
そう言うと、また会話が止まる。
相手は笑顔ではあるが、少し目が泳ぎ始めていた。
...多分幹部なんだろうけど、もしこれで偽物とかだったら怖いんだよな...。ニグもぐったりしてるし。
そう思っていると、頭の中に声が聞こえる。
rb[んんっ！あー、あーっ。伝令]
ci「ン誰かぁーーー！！助けてぇーーー！？」
『っ！？』
rb[うるさっ！？]
ロボロさんの声が聞こえたと思ったら、それとほぼ同時にチーノさんが助けを求め始めた。
それは届いた様で、更に大きな声で返答が帰ってくる。
...ロボロさんの方がうるさかったぞ、今。
ci「俺は今、保護対象を見つけた。しかしっ！初対面な為、警戒されていて中々保護されてくれないし、一定の距離を保たれているっ。このままでは、彼女を保護出来ず！トントンにも叱られて悪循環だ...！」
『なんで急に説明口調に...？』
ci「そこで！今この会話を聞いているロボロ！君にはピザのガチャを引いて欲しい！！」
rb[何処にあんねんソレ]
まるで寸劇でも始まったかのように、ロボロさんに要求を重ねていくチーノさん。
割と本気でどういう状況か分からなくなり、困惑する私に、ロボロさんが言葉をかけてきた。
rb[はぁ...あのー、Aさん。聞こえとるかなぁ？]
『あ、はい』
rb[Aさんの目の前に居るチーノって奴な？幹部なんだけど...まぁ、今クソ程テンパってるんだよソイツ]
『...まぁ、見て分かります』
rb[でしょ？俺の念話もちゃんと届いてるし、偽物とかじゃないから。保護させてあげてくれんかな？]
その言葉に、流石に私も了承する。
私が傍に近付くと、チーノさんはパァッと涙目を輝かせ、私の手を取って歩き始めた。
ていうか、ピザガチャってなんだ。
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つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
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