第22話 真名開張 ページ23
「________ん！わんっ！！」
『っ...ぁ...』
シロの鳴き声に目が覚める。
視界はぼやけ、背中は鈍く痛みを訴えていた。どうやら地面に倒れている様で、草や泥の匂い、湿気が感じられる。
...森まで飛ばされた、のか。シロは無事みたい...良かった。
頭の辺りから、何かが垂れる感覚がした。恐らく血だろう。
それが目に入らない様に瞬きをしていれば、視界が段々と元に戻っていった。
目の前には、涙をぽろぽろと流しながら吠えるシロがいる。
『シ、ロ......だい、じょーぶ。いき、てるよ』
「くぅん...」
『どー、するか、な...』
腕も痛くて動かせず、シロを撫でて安心させてあげられない。
心の中でトントンさんに助けを求めてみるも、意識が不安定なせいなのか、それ以外の理由があるのか
“_____________ッ！！”
あのドラゴンの咆哮が近くなる。
私は動けない、動けるとしたらシロだけだ。この子だけでも逃がさなければ。
私は、シロに向かって口を開こうとする。
「...わふっ！」
『シロ...？なに、して......っ』
その時、シロが私の顔に近付いた。
瞬間、ぬめりとした感覚が頬を伝う。確かその位置には、血が流れていた筈だ。
シロの喉辺りが上下するのを見届けると、今度はその赤い瞳を合わせてくる。
「......」
『シ......っ！？』
“
“
頭の中に声が響く。
優しい、けれど芯のある声。
私はそれに対して、一度深呼吸をし、頭に浮かんだ言葉を言う為声を吐き出す。
『_____________“ニグ”』
最後まで言葉を紡ぐと、シロの身体が暖かな光に包まれていく。
その光は次第に膨らみ、形状を変化させ、
少し青い毛の混じった、綺麗な白髪。
生えるのは、同じ色をした犬耳。
そしてシロと同じく赤い瞳をした少年が、私を守る様にして仁王立ちをしている。
『...きみ、は』
？「少し、力を抜いていて下さい。今から簡単にですけれど、治療します」
少年は、私の方へ手を
小さな魔法陣が現れると、光が漏れ、身体が軽くなっていくのを感じる。
...回復の魔法？凄い、痛みが消えていく...。
暫くして光が消えると、私の意識はかなりハッキリし、両足で立つまでに回復する。
少年は、酷く安心した様に微笑んでいた。
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つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
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