第２話 教授の授業 ページ3
次の日、朝の仕事を終えた後、私はエーミールさんの授業を受ける事になっていた。
城の中にある空き部屋で、私達は向かい合う。
em「んんっ。それでは、授業を始めます」
『はい、よろしくお願いします』
私が一礼をすると、彼は本を持って口を開いた。
em「まず最初に、魔界の正式名称について。魔界を略さずに答えると“魔法生物界”となります」
『魔法生物界...』
em「はい。この世界の生物は、少ない多いに関わらず全て、体内に“魔力”を保持しているのが理由です」
彼の話によると、人型の生物だけではなく、虫や微生物も魔力があるらしい。
生まれた時から保有量が決まってはいるが、修行等をすれば増える事もあると。
...人間でいうと、第二の体力みたいなものなのかな？
em「そして、魔王について。その名の通り、この魔界全体を統べる最高位の王。それが魔王様になります」
『総統閣下ではないんですね』
em「ははっ、グルッペンさんはW国を治めるのには向いていますが、流石に魔界全体は無理ですね。そもそも、本人もやりたがらないでしょう」
「仕事も増えますし」と、語る彼は苦笑いを浮かべている。
確かに、魔界全体を見るとなると、財政やら何やらで書類仕事が大量発生しそうだ。
そんな魔界を治めている王様...一体、どんな
何となく強そうな架空生物を思い浮かべていると、エーミールさんは言葉を続けた。
em「そうですね...後は“勇者”について話して、今日の授業を終えましょうか」
『勇者？魔王が治めてるのに、勇者がいるんですか？』
em「え？」
キョトンとしているエーミールさんに、私は人間界での勇者と魔王の対比について話す。
話終わると、彼は「成程...」と考える様な素振りを見せた。
em「魔界での勇者は、何百年かに一度、種族関係なく生まれると言われている。一際魔力の多い魔族の事です」
『へぇ...』
em「種族内で生まれる事は、とてもめでたい事なんですが...それ故に、“勇者狩り”というのもありまして」
そこまで言うと、エーミールさんは口を噤む。
その様子に少し疑問を持ったが、聞く前に授業時間は終わってしまった。
『本日は、有難う御座いました』
em「いえいえ。Aさんは、ちゃんと聞いてくれるから、授業してて楽しかったですよ！」
『恐縮です』
エーミールさんに一礼し、私は部屋に戻ろうとする。
...その時、腹部に圧迫感を感じ、身体が宙に浮いた。
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つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
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