第13話 黒い危険と回避 ページ14
シロが元気よくジャングルを駆け回っているのを観察しながら、私は水分補給をする。
トントンさんの方は、他の魔獣を見ては店員さんと話し込んでいるようだ。
「わふっ」
『おー、よしよし。楽しい？』
「わんっ！」
街の中よりも自由に動き回れるのが嬉しいのか、シロは大きく尻尾を振る。
その様子に癒され、頭をワシャワシャと撫でていると、ふと手に硬い感触を覚えた。
...ん？
『ちょっと、ごめんね』
「わふっ？」
シロを膝に乗せ、額の部分の毛を掻き分けていく。すると、そこには赤く周りの光を反射させる何か、が埋め込まれていた。
目に入る面は、まるで炎が揺らめいているかの様に、ただ淡く光を留めている。
『これは...』
「ヘェ...“カーバンクル”とは、珍しい物をお持ちですねェ？」
『っ！？』
急に感じた寒気に、シロを抱えたまま勢いよく椅子から離れた。
改めて声の主を見ると、その人物は全身に黒いローブを纏っており、顔が分からない。
声の印象で、辛うじて男かもしれない...と言うくらいの情報しか入って来なかった。
...でも。
「ヴゥゥゥゥ...！！」
「オヤオヤ、警戒されていますねェ。いやはや、参った参った」
先程まで機嫌の良かったシロが、こんなにまで警戒している。きっと、野生の勘か何かで、目の前の人物が危ないと判断しているのだろう。
...という事は、普通に危険人物の可能性がある。
私は、今だ飄々としている男に向き合いながら、トントンさんのいる位置を確認した。
『...あの、何か御用でしょうか？』
「マァマァ、ご婦人。そんなに気を張らないで。ただ、そこのレア物を見ていただけではありませんか」
『レア物...？』
私が言葉の意味を理解しようとする前に、男は少しずつ近寄って来る。
一定の距離を保つ様に下がっていくが、壁が来てしまえば終わりだ。
...どうにかして、トントンさんの所まで逃げたい所だけど...この人、隙が全然無い...！
『っ...』
「フゥム、ご存知無いのであれば。是非、そのカーバンクルを買い取らせて頂きた...」
男が私の方に手を伸ばしてきた。
...その時。
ﾄﾞｽｯ！
「ぐっ...！」
『え』
男の腕に何かで貫かれた様な穴が開き、私の視界には、薄れた青いモヤと赤いサッカーユニフォームが写り込んだ。
...助かった...？
kn「おもんないなぁ...ナンパなら、もっと尖らんかいっ！！」
...いや、本当に助かったのか...？？
思わず私は、真顔になった。
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つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
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