第10話 加速する勘違い ページ11
次の日、私はエーミールさんの授業でトントンさんとの視察について相談をした。
主に、幾ら程の金額を持ち歩けば良いのか等である。
em「そうですね...大体城下町でしたら、3000
『3000Gですね、有難う御座います』
魔界では共通通貨が出回っており、基本的に1G=1円らしい。昔からこうだとか。
となると、三千円持ってれば良いって感じなんだな。滅茶苦茶高いもの買わなければ、確かに妥当な値段だろう。
そう思っていると、部屋近くの廊下からポテポテとした足音が聞こえてきた。
「わふっ！わんっ！！」
sha「あー待ちなって。今開けるから」
部屋の扉が開かれると、私に向かって何か白い物が勢いよく飛んでくる。
慌てて受け止めると、それは嬉しそうにひと鳴きをした。
『え、シロ？どうして此処に？』
em「シャオロンさんも」
sha「此奴が医務室でウロウロしててさ。なんかA探してたみたいやから、連れて来たんよ」
「わふっ」
撫でて撫でて！と言わんばかりに尻尾を振るシロに、私は胸を撃ち抜かれる。
...この可愛さは、ブラック企業で擦れた心に良く効く、うん。
私が遠慮無くシロを撫で繰り回していると、ふとシャオロンがニヤニヤしながら口を開いた。
sha「そういやさぁ、お前明日トントンとデートなんやろ？」
『え？いえ、視察ですけど』
sha「えっ」
em「えっ」
私の言葉が予想外だったのか、何故かエーミールさんまで目を丸くする。
何か変な事を言っただろうか。
sha「え、いや...デートじゃないの？トントンに誘われたんやろ？」
『私がまだ物価について疎いので、親切心から視察に同行させて貰える事になったんです。デートではありません』
em「し、視察だけ、ですか？」
『あ、ご安心を。いざとなればトントンさんの盾くらいにはなりますよ』
そうキッパリ言うと、二人は言葉を詰まらせる。
そして私から背を向け、何やらコソコソ話を始めてしまった。
sha「(え、エミさん。コレは彼奴が鈍感なん？それともトントンの誘い方が悪い？)」
em「(トントンさんなら誘い方が悪い気もしますけど...もしかして、人間の嫁さんって夫に完全服従...？)」
sha「(進んで肉盾になるくらい？人間ヤバ...)」
そんな会話をしている等分からず、私はシロをもふもふしていた。
「わんっ」
『うーん...シロの声、どっかで聞いたことあるんだよなぁ...』
『あ、“ゆっくり音声”だ』
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つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
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