第19話 生ける厄災 ページ20
急変した外の様子に、トントンさんとショッピさんは勢いよく喫茶店を飛び出す。
その素早さに呆気に取られていたが、私も状況を把握する為、扉から外の様子を伺う事にした。
...が、その必要は無かった。
“ーーーーーーッ！！！！”
『ぐっ...！？』
「くぅん...っ」
一瞬、何が起きたのか分からなかった。
身体が重い。空気が揺れている。
反射的に塞いだ筈の耳は、ただ痛みを訴えた。
たった数秒、しかしとても長く身体に残る。
その感覚に慣れ始めた時、私は気付いた。
ソレは、生き物の“
tn「っ...おい、ショッピ君。俺は悪夢でも見とるんか」
shp「奇遇っすね...ワイもそう思いたいですよ」
そんな、少し震えた様な二人の声が届く。
それにより、コレは異常事態なのだと考え、咄嗟にシロを抱え込んだ。シロは抵抗する事無く、小さく震えた身体を私に預ける。
その時、頭の中に声が響いた。
rb[伝令！伝令！幹部及び関係者に告ぐ！現在、W国敷地内北方に“エンダードラゴン”が“十体”出現！全国民を城の結界まで誘導せよ！繰り返す！]
『エンダー、ドラゴン...？』
shp「...アレを相手にしないのは助かりますけど、数減らさんで大丈夫なんすかね」
tn「指示に従った方がええ。討伐に慣れてない俺らが相手すると、どんな被害が出るか分からんし...Aさん！」
『っはい！』
トントンさんに呼ばれ、シロを抱えたまま彼に近付く。
すると両肩を掴まれ、目を此方に合わせてきた。
tn「今、起きてる事を簡単に説明する。よぉ聞いて下さい」
『はい』
tn「エンダードラゴンは、本来“エンド”という空間に居るドラゴンの一種や。たった一体だとしても、手練のハンターでも中々討伐が出来んし、そもそも表に出て来ない筈の魔物です」
『...それが、今、十体もこの場所に居ると』
そう言うと、彼は頷いた。
私は思わず、シロをギュッと強く抱き締めてしまう。
その様子を知ってか知らずか、彼は言葉を続けた。
tn「避難誘導は、俺とショッピ君でやります。Aさんは、シロ君を連れて城へ向かって下さい」
『...畏まりました』
shp「道、分かります？」
『地図も頂いてますので大丈夫です。お二人共、お気を付けて』
そう答えると、トントンさんは私の頭に手を乗せる。
優しく乗せられた手に少しだけ胸が高なったが、直ぐに一礼をし、城の方へと走る。
...何も出来ない事に、少しだけ虚無感を感じながら。
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つばき - 沼…決定的成功……探索者………なるほど？？？？大好きです！！！！！！！(大声) (2021年11月23日 23時) (
レス) @page45 id: f38a77f071 (このIDを非表示/違反報告)
毎日たこ焼き - ロリ妻…ｸﾞﾌｯｯｯ (2021年11月17日 20時) (レス) @page43 id: d89fb8bcc6 (このIDを非表示/違反報告)
すみれいん(プロフ) - 俳優の…さん何処いっちゃった…え…あの人…とソワソワしております！ (2021年10月28日 22時) (レス) @page36 id: a715f4eb82 (このIDを非表示/違反報告)
ソノ - 面白そうだと思ったら、くるとがさんだとは…、読ませていただきます！ (2021年10月19日 13時) (レス) id: 24deaf33a5 (このIDを非表示/違反報告)
夢屋(プロフ) - ド|ズ|ル|社の皆さんが登場するとか聞いてません。本当最高です 。有難う御座います。 (2021年10月18日 23時) (レス) @page29 id: 6a562a9c6a (このIDを非表示/違反報告)
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