＃だいすきであふれてる 【R.Y】

【おねむかのじょ。】 ページ21

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涼介「おねぇーさーん、起きてください？」


A「…」





収録が押して、帰ってきたときにはもう22時を回ってて。






涼介「たでーまー」


A「あ、りょーすけ待ってたのー」





俺のことを待ってたっていうAの目は今にも閉じそうだった。

それから風呂はいるから寝とけっていったのに





A「やだ。きのうできなかったから今日するんだもん」





なんてふにゃふにゃの姿で反抗。

案の定、俺が風呂に入ってる間にはもう夢の中に落ちてて、
ソファーで横になっていた。

で、冒頭部分に戻るわけ。





涼介「風邪引くよ、体痛くなるよ」


A「…」


涼介「A」


A「…」


涼介「だめだこりゃ」





白いほっぺを軽くつまんでも、
二の腕をさすっても、

全く起きる気配なしのおねえーさん。

しかたなく、Aの膝の裏に手を回してベッドにつれていった。





涼介「はいよ。おやすみー」





幸せそうな寝顔を見て、俺も横に潜り込んだその時。

不意にAの細い腕が俺の腰に巻き付いた。
まるでなにかを探しているかのように。


一瞬起きてるんじゃないかと思ったけど
どうやらそれはないみたいで。






涼介「かーわいいやつ」





栗色の髪の毛を撫でながら、俺も眠りについた。





END

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