＃だいすきであふれてる 【R.Y】

【かっぷるだってけんかする。】 ページ14

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A「意味わかんない...最っ低..」


涼介「だからさ〜、ごめんって！」






世界中の恋人たちが幸せに包まれるこの日。
よりによって私たちは久しぶりの口喧嘩の真っ最中。





A「そんな謝りかたされてもうれしくないもんっ」


涼介「はいはい、ずっと泣いとけ。マネさん待ってるし、もう行くから」





そう言って、背中を向けて出ていく涼介を見て、また涙がこぼれて。

初めて挑戦したバレンタイン仕様のメイクも、もうぐちゃぐちゃ。



さかのぼること1時間。
すべてのコトは、この涼介の一言から始まった。





『ごめん、雑誌の取材はいってたんだった』





久しぶりの外でのデートで、ちょっと背伸びしてオシャレなディナーでもしようねって話してたのに。
早速お出かけって時にマネージャーさんから電話がかかってきて、今から迎えに来るとのこと。涼介は仕事だったってこと忘れてたって。



仕事だってことはわかってるけど、

こんなのドタキャンと一緒じゃん
涼介なんて大っ嫌い

思ってもない言葉をぶつけてしまった。



バレンタイン。
当然張り切ってチョコも作ってたわけで。
でも、もうそんなのどうでもよくなって、冷蔵庫に入れたままほおっておくことにしよう、そう決めた。





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