第１５話：おはよう２ ページ17
ナツメside
「ナツメー？起きたー？」
下の階から、愛しい彼女の声がした。
俺は今、カーテンから漏れでる朝日を浴びて、大きな欠伸をしているところだ。
まだ完全に目は覚めていなくて、今は軽く白目にでもなっているんじゃないだろうか。
…眠たい。
「起きてる…起きてるよぉ…ふあぁ…」
小さな声でそう言いながら、俺は柔らかいベッドにまた転がる。
週に何度か干されているこのベッドは、本当に寝心地が良い。こういう所で、Aのありがたみを感じたりする。
「起きてないのー？もう、相変わらず朝弱いんだがら…」
そう言いながら俺の方に近づいてくる足音。
物凄く眠い反面、可愛い彼女さんに起こされたいなぁ、なんて思ってしまう。
「ほら、もう朝だよ。早く起きて着替えないとダメでしょ」
やがて部屋のドアが開き、愛しのAが入ってくる。
呆れの入り交じったその声をBGMに、俺は少しだけ目を開いた。
「…起きてるじゃん」
「オキテナイヨー…」
「んじゃあ何でナツメの声が聞こえるんだろうね」
「気の所為やろ…」
「もう…ほら、冗談はいいから。今日天月さんと打ち合わせなんでしょ…」
「起きたくないよぉA…」そう駄々をこねると、「…ナツメが歌う打上花火、凄く楽しみにしてたのになぁ」という返事が返ってきた。
全く…そんな事言われたら、頑張らざるおえないじゃないか。
「…Aは、俺の扱い上手いな」
「そりゃもう何年一緒にいると思ってんの」
上体を起こしながら「頑張るかぁ…」と呟くと、「うん。私の為にも頑張ってよ」とAが笑う。
くっそ…相変わらず可愛いなおい…。
こんな小さな仕草でも愛しく感じてしまうんだから、俺は本当に末期だと思う。今更、Aを離せなんてしない。
「…相変わらずしりりんは可愛いなぁ。いつも化粧してなくても綺麗やし、自慢の奥さんだわぁ…」
「いつ私があんたの奥さんになったの」
いつも家事をして彼氏を起こしている彼女を奥さん以外どう呼べばいいんだろう。謎の疑問に囚われた。
「ほら、さっさと着替えて」
「はーい」
…やっぱり、奥さんというよりお母さんかな。
でもお母さんだといやらしいこと出来ないし…。
うん。やっぱり奥さんかな。
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ももはす(プロフ) - 子たぬき&坂田家さん» 返信遅くなってしまってすいません！コメントありがとうございます(*´▽｀*)ですよね…私もついついニヤニヤしちゃうんですよ笑 同じですね（笑） (2017年9月24日 20時) (
レス) id: cd24fb7f62 (このIDを非表示/違反報告)
子たぬき&坂田家(プロフ) - 96ちゃんがかっこよくなった〜ニヤニヤがとまらない (2017年9月24日 15時) (レス) id: 1fc64429a0 (このIDを非表示/違反報告)
ももはす(プロフ) - iceさん» コメントありがとうございます！こんな彼氏いたら毎日ニヤニヤしまくりですよ…(笑)これからも更新頑張るので、よろしくお願いしますね！ (2017年9月6日 21時) (レス) id: cd24fb7f62 (このIDを非表示/違反報告)
ice(プロフ) - 96猫さんの夢小説…！とても面白いです！ちょっとニヤニヤしてしまいました…(;´∀`)これからも更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2017年9月6日 21時) (レス) id: f6a4d10306 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももはす | 作成日時：2017年8月11日 10時
