第１４話：おはよう ページ16
「…なーつめ」
「んん…」
寝返りを打ちながら声を漏らすナツメの髪を、優しく撫でる。
今は朝だ。カーテンから漏れでた熱を持った暖かな光が、それを証明している。
寝ればすぐに来てしまう朝。実は私は、朝が強かったりする。
「…ご飯作らなきゃね。和風と洋風、どっちがいい？」
「んぅ…」
「ん、和風ね」
返事を聞かずに事を決める。
昨日は洋風だったし、元々今日の朝ご飯の内容は決めているのだ。
味噌汁とご飯と漬物。鮭焼いて、納豆でもつけとくか。
嬉しい事に、ナツメはそんなに好き嫌いが無い。だからいつもちゃんと食べてくれる。そういう所も、正直言えば好きだ。
「ちょっと出汁卵焼きも作ろうかな…時間余裕あるし」
時計を見ながらそう呟く。
出汁卵焼きは、ナツメの大好物でもある。
あれを出したら、いつも美味しい美味しいと言いながら食べてくれるため、作る方も気持ちが良い。
だからこそ、よく和風の朝ごはんでは出汁卵焼きが登場する。
多分、ナツメも気付いてるんじゃないかな。私がナツメの笑顔を見たくて出汁卵焼き作ってること。
…さっさとご飯作ろう。多分毎度のこと、寝癖はついていないだろうし、寝巻きも別に着替える必要の無いものを選んでるし。
冷蔵庫から次々と食材を出し、私はフライパンやら包丁やらを準備していく。
大きな欠伸が出るものの、それでももう目は完全に覚めてしまっている。
いい事なのか、悪いことなのか…。まぁ、わりとそこら辺はどうでもいい。
「…さっさと私の彼氏さんは起きてこないのかなぁ」
ナツメは私と違って朝は弱い方だ。
いつもいつも、私が起こしに行くまで夢の中。私に構ってほしいからとかそんな理由じゃないのは随分前から知っている。
だから、いつもあの人はご飯を食べるのが遅くなる。
まぁそれでも、9時までには強制的に起こしてご飯食べさせてるけど。
「あーっと…出汁の粉どこだ…」
そう言いながらまた冷蔵庫を開けた。
そろそろ無くなりそうだったし、また買いに行かないとなぁ。
他にも色々買わないと…またマスクしていくかぁ。
…そろそろナツメ起こして着替えさせないとな。
…よし。
「ナツメー？起きたー？」
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ももはす(プロフ) - 子たぬき&坂田家さん» 返信遅くなってしまってすいません！コメントありがとうございます(*´▽｀*)ですよね…私もついついニヤニヤしちゃうんですよ笑 同じですね（笑） (2017年9月24日 20時) (
レス) id: cd24fb7f62 (このIDを非表示/違反報告)
子たぬき&坂田家(プロフ) - 96ちゃんがかっこよくなった〜ニヤニヤがとまらない (2017年9月24日 15時) (レス) id: 1fc64429a0 (このIDを非表示/違反報告)
ももはす(プロフ) - iceさん» コメントありがとうございます！こんな彼氏いたら毎日ニヤニヤしまくりですよ…(笑)これからも更新頑張るので、よろしくお願いしますね！ (2017年9月6日 21時) (レス) id: cd24fb7f62 (このIDを非表示/違反報告)
ice(プロフ) - 96猫さんの夢小説…！とても面白いです！ちょっとニヤニヤしてしまいました…(;´∀`)これからも更新楽しみにしています！頑張ってください！ (2017年9月6日 21時) (レス) id: f6a4d10306 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：ももはす | 作成日時：2017年8月11日 10時
