92話 思い出〜夕士side〜 ページ9
夕士「だったら何で、行かせないって言ったんですか？」
プラプラ「悪いね、物事を進めるための順番があるんだよ。テンシも万能じゃ無いし、今すぐに君達を天使 雪の元に行かせる事は出来ない」
長谷「天使さんは無事なんですか？」
プラプラ「生きてはいる。身体は、心は死にかけだけどな」ﾔﾚﾔﾚ
夕士「……ｯ」
プラプラ「そんな状態でマトモに会話は無理だろ？それに稲葉 夕士に一つ聞きたい事がある」
夕士「……俺に、聞きたい事？」
プラプラ「お前、以前の『天使 雪』と何があった？」
夕士「……以前の？」
プラプラ「これ、見てみろ」ﾊﾞｻｯ
渡されたのは一冊の本
ヒラヒラのレースがついた装飾は何と言うか……意外だ
プラプラ「俺の趣味じゃねぇよ、上の趣味だ」ｹｯ
夕士「は、はぁ……」ﾍﾟﾗﾍﾟﾗ
ページを捲ると人の名前と性格？が書いてある
その中に『千晶 直巳』のページがある
そこには『気づいてる、どうせ何も出来ないなら関わるな』と書いてあった
夕士「……これは？」
プラプラ「生前の『天使 雪』が関わった人間の名前とソイツに対する『天使 雪』の印象……と言うか思い出」
長谷「それにしても、少ないですね？」
プラプラ「それだけ『天使 雪』が他人に無関心だったんだよ……で、問題は最後のページだ」ﾍﾟﾗｯ
本の最後のページ
そこには『稲葉 夕士』と俺の名前が
そして、内容は……
『ごめん』
そうとだけ記されていた
93話 『ごめん』〜夕士side〜→←91話 協力要請〜夕士side〜
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作者名：タンゴ x他1人 | 作者ホームページ：http://uranai.nosv.org/u.php/hp/
作成日時：2017年7月18日 22時
